沖縄女性遺体遺棄事件 -日米両政府と市民は、米軍の撤退へ向けた真剣な努力を-(緑の党) | 脱原発の日のブログ

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【談話】沖縄女性遺体遺棄事件

-日米両政府と市民は、米軍の撤退へ向けた真剣な努力を-

2016年5月24日
緑の党グリーンズジャパン 共同代表 松本なみほ

 

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  5月19日、沖縄県うるま市で先月末から行方不明になっていた女性が遺体で発見され、元海兵隊員で軍属の男性が逮捕されました。私たちは、この痛ましい事件を重く受け止め、亡くなられた被害女性に対し、心より哀悼の意をささげます。

 社会人として歩みはじめたばかりの女性が、なぜこのような形で殺されなければならないのでしょうか。1995年の少女暴行事件を契機として合意された日米SACO最終報告は、普天間基地の返還や米軍基地の整理縮小を謳い、現在もその過程にありますが、女性たちが危険にさらされている現状に改善はありません。沖縄ではこの3月にも米兵による性暴力事件が起きたばかりであり、米軍の「謝罪」や「綱紀粛正・再発防止」は有名無実となっています。

 責任は米軍と米国政府にあるだけではなく、平和の憲法を持ちながら、沖縄の意志に反し、「安全保障」という理由で米軍基地を駐留させ続け、それを許している点で、日本政府も、そして私たち日本の市民も、構造的にその一端を担っています。

 人間の尊厳が踏みにじられる事件が繰り返されることに、沖縄の人びとの悲しみと怒りは頂点に達しています。翁長知事は「日本政府に当事者能力がない」と政府を厳しく批判し、本日24日には、沖縄県内の複数の自治体で抗議決議が可決されました。また、沖縄の女性団体などの連名により、去る20日、日米両政府・米軍・沖縄県に対し ①被害者を取り巻く人びとへの謝罪とケア ②真実の究明、加害者への厳正な処罰 ③全ての基地・軍隊の撤退 を要求した声明も公表されています(※)。

 私たちは、この声明を全面的に支持します。そして、「基地のない沖縄」を実現すべく、平和を求める沖縄や国内外の市民と共に行動してゆきます。

※註:声明全文(5月21日現在、36団体)
http://www.projectdisagree.org/2016/05/blog-post.html