若者たちのハンガーストに連帯を | 脱原発の日のブログ

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12月8日は1995年、もんじゅが事故を起こして止まった日。この時、核燃料サイクルと全ての原発を白紙から見直すべきだった。そんな想いでつながる市民の情報共有ブログです。内部被ばくを最低限に抑え原発のない未来をつくろう。(脱原発の日実行委員会 Since 2010年10月)



県庁前5人の青年たちと応援者たち(1.26)

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届けられた手紙を読むのをネット中継中


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届けられた農民からの手紙


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集めた工事中止を求める10代署名


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はがきも届けられた

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千葉から参加された澤村さん

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山口県庁前で21日より若者たち5名が身を切る寒風の下で「上関原発工事を中止するように」ハンガーストを続行中である。
彼らは東京、千葉、大阪などからやって来た。自然を守ってほしいという願いに山口県も上関町もまったく誠意を示した対応をとっていない。この原発に自信があるのなら誠意をもって接することができるはずである。彼らの話を聞いた。果たして大人たちはこんなことを許していて良いのだろうか。

彼らの中のきんちゃんは予定地田ノ浦に来ていた青年だった。そして彼の親友と名古屋のCOP10に参加した青年3名が合流して、工事中止を求める「10代の青少年の署名」723名分を集め、それをもって20日に上関町長に話合いにやって来た。上関町長は事前の約束にもかかわらず話合いをキャンセルした。その足で彼らは山口県庁にやって来て、21日より県庁の正面で座り込みハンガーストに突入だ。

この冬一番の寒さの中でも彼らは元気で(中には体を横たえている青年もいたが)6日目を続行中だ。
19歳が一人と20歳が4名。原発が出来たらやがてその重荷を背負っていかなければならない世代である。彼らが望まないというものを大人たちが推進し、それに異を唱える若者と会うことを拒否する県や上関町の姿勢。こんなことで良いのだろうか?

若者の話に寄れば二井県知事に会いたいと県庁秘書課に向かった。秘書課に商政課に行けと言われる。
24日、25日と県庁の商政課を訪ねた。商政課は次のように言った。
「県外の人は対応できません」
「(知事宛署名)受け取る意味はありません」さらに「原発を計画したのは電力会社と国だから中止を県に求めるのは意味がない。」

これに対して若者たちは
「知事は実際に工事を中止する力があるの
だから会わせて下さい。」
県「計画したのは国や電力会社だから先ずそちらに行くのがスジだから受け取らない。」
若者「それは県の意思、知事の方針ととらえて良いのか」
県「そのようにとらえて良い」
秘書課では
若者「知事にどうしたら会えるのか」
秘書課「分からない。商政課に行け」と発言したという。

 県外の人には対応できないとは、これから将来を担う若者が県外であろうが、上関原発工事を心配して自分たちが集めた署名を手渡し、知事に会いたいということがどうして受け止められないか。工事に絶対の自信をもつのなら堂々と会って見解を述べてあげるのがスジではないだろうか。

 また国や電力会社に先に行けとタライ回ししようとは何という無責任さだろう。遠来の若者たちに誠意をもって接するのが大人のやることではないだろうか。
この若者たちはみんなこんな計画では将来が不安、心配であるという極めて理性的な若者たちである。こういう若者の意見を大切にしなければならないにもかかわらず。こんなことで若者たちの理解を得られるはずも無い。これでは未来世代の同意を得られることにはならない。

これでは「安心安全の山口県」など詐欺用語でしかない。

若者たちは上関原発工事中止を求めてハンガーストを続けると言う。10日間を目途にしてそこでさらに続ける可能性もある。

このような若者たちの座り込みに県内外から支援の訪問が相次いでいる。この日は30名が来てくれたという。その中にこの日、千葉県からかけつけた澤村浩行さん(68)がハンガーストに参加していた。
澤村さんは「次の世代がこれだけ表現し始めたところにジンと来た。ネットで見たのだが、おさまらず、年金生活で飽食しているのでなく時代的なことも感じたかった。つくった世代として学習しよう、体験が一番と今朝やって来た」と。
彼は海外生活が30年で本も書いている人だった。彼は自身のブログに今日のことを記しているのでぜひ読んでほしい。
澤村浩行さんのブログhttp://sawamurahiroyuki.blog73.fc2.com/

ハンガーストに参加している若者たちの横に座ったら、横に萩から来た農民が居た。じっとしておれなくてやってきたと言う。農家の生活も楽ではないというのに。
応援に来ていた女性から温かい毛糸の手作り帽子を5人分プレゼントされていた。今日はきんちゃんの誕生日でもあった。
座り込みの彼ら宛てに手紙が県の職員から手渡された。彼らは真剣に読んでいた。
座り込みの彼ら宛ての手紙は彼らを勇気付けていた。彼ら宛ての手紙の宛先は

〒753-8501
山口県山口市滝町1-1 http://www.pref.yamaguchi.jp/

後で県庁内に入ったらそこは暖房が聞いていた。しかし、1時間半くらい外にいただけなのにいっとき、足が冷えていた。座り込みの彼らがどれだけ体力を消耗しているかと思った。
県内外の人々に時間とお金があれば、ぜひとも現地を訪ね、彼らと一緒に座り込むことが彼らを励ますことになる。私は逆にこちらが励まされた。

澤村さんの今日のブログよりーーー

断食6日目の10代若者5名と座り込み中
県庁側は 彼らの集めた723人の10代署名受け取らず
受け取る意味ないとの理由で 
20都道府県からの 友達から友達へと伝えあって集めた署名は完全に無視された

僕は大阪から夜行バスで来た
早朝駅から歩いた その先の粉雪の舞う県庁前の広い歩道に並んで座っている多分体力衰え半ば横となった彼らの姿を見た時には じんと胸にこみあげるものがあったね

(今冬 一番の寒さ) とさっそく駆けつけたガードマンが震えながら僕が敵対側でないことを確かめた

彼らと並んで座る
後ろには 山口県庁と刻まれた横長の石碑 12階段建物の県庁ビル
コンクリートの底冷えにびびったら女性二人車から降りる ボンチヨ と毛布持って来た (トウィッターに 老人一人来たとあったから)と

若者の一人が 僕の友人の息子だと挨拶にくる確か赤ん坊の時に見たことがある 彼の姉とは 一昨年夏京都北の原生林キャンプイン祭で会った 世代が繋がっている

隣の若者 世界で一番美味かった食事は何でした?と尋ねる
インドのモゴール料理と答えた日本の味噌 醤油 漬物も 白米も一番 広東料理 フランス料理 オーストリア料理も
若者達 世界の料理を食べた気持だけでいっぱいになったとのこと

下の道から (ハッピーバースデートゥユー)の歌登って来る
7人ほどの 映画カンタチモール巡回上映グループ
若者の一人きんちゃんの 20歳誕生日

それから 山口県のNPOや個人 新聞記者三社から 旅の途中の家族まで30人ほど
(今日は多いなー) とのこと

若者達 6日間の断食に10キロ痩せたとのこと
10日間は続け それでも上関原発工事止めねば 更なる期間も考えるとのこと

僕は今夜彼らと一緒に泊まる時々 寒さに寝込むのはリスクあり
明日朝の調子を見て明日のことを決める

ーーー以上です。

若者たちの熱い行動にあなたに出来ることで連帯をお願いします!!




2011.1.27 No.9 鍬野保雄