自家用車利用について考えてみる | 真の国益を実現するブログ

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あらゆる面から安倍内閣の政策を厳しく評価し、独自の見解を述べていきます。

交通事故による死傷者数は、年々減少傾向にあります。とはいっても、2016年では約4000名も交通事故で命を落としています。
https://www.nikkei.com/article/DGXLASDG04H2Q_U7A100C1CR0000/
そして、京都大学大学院教授の藤井聡氏が『クルマを捨ててこそ地方は甦る』(PHP新書)において、ぞっとするような交通事故に関する推計値を紹介されています。

50年間クルマを使い続けた場合の確率です。
125人に1人が死亡事故を起こす
400人に1人が自らの運転で自らの命を落とす
200人に1人が交通事故で他の誰かを殺めてしまう

氏は次のように表現されています。
「クルマに乗って運転するとは、「死亡事故」という「ロシアン・ルーレット」の引き金を引くのと同じ行為なのである」

さらには、死に至らないまでも何らかの人身事故を起こしてしまう確率は、なんと「3分の2」にも上るそうです。逆に言うと、人身事故を起こさない幸運なドライバーは「3分の1」しかいないということです。

この推計値を知って、それでも自家用車を持ち、運転を続けたいですか? 筆者は否ですね。
ただ今後は、自動停止装置等安全装置の開発整備が一層進むでしょうから、その確率は下がるとは思います。一方で、認知症のドライバーは確実に増えます。恐ろしいことです。

あと何点か、自家用車に依存することのデメリットを挙げておきます。(全て、藤井聡氏の『クルマを捨ててこそ地方は甦る』からの引用です)

①地域社会全体のデメリット
「モータリゼーション」と「グローバリゼーション」を無計画に野放図に放置し続けたせいで、人々の活動領域も、居住領域も、そして民間投資も、すべてが「街の中心部」から「郊外」へとシフトしてしまうという「郊外化」が進展した。(大資本による「郊外型ショッピングセンター」の興隆と地元商店街の衰退)
 地方の郊外化が進む中で、それぞれの地域の公共交通も、地域経済も、そして地域コミュニティも、そして地方政府の行政力も行政サービスも皆、軒並み、弱体化してしまった。こうして「魅力」を失ってしまった地方からは、人口がますます流出していった。

②私的なデメリット
・「肥満化・病気」のリスクが高くなる
・「家計負担」が重くなる
子供たちが「傲慢」になり、「攻撃的」になっていく
・自らが愛着を持つ「地元・故郷」が疲弊すると共に、「地域社会から隔絶」されて、寂しい存在になっていく。

京都市はじめ一部の地域においては、クルマ依存から脱却のための啓発運動が始まっています。
http://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/cmsfiles/contents/0000085/85206/tsukurukai-1-03.pdf

このような動きが全国的に拡がればよいですね。



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