憲法改正・都構想巡り、首相と橋下氏エール交換
2015年01月18日 09時13分
安倍首相と維新の党最高顧問の橋下徹大阪市長が、憲法改正などを巡って互いにエールを送り、改めて「接近」する動きを見せている。
首相は14日に出演した関西テレビの番組で、橋下氏が進める「大阪都構想」について「二重行政をなくし、住民自治を拡大する意義はある」と持ち上げた。また、衆参両院の3分の2以上の賛成が必要な憲法改正の発議について、「与党だけではできない。維新の党の賛成で多数を構成できればいい」と述べ、連携への期待感を示した。
これを受け、橋下氏は15日の記者会見で、「(大阪都構想に一定の理解を示した首相の言葉は)非常に重い言葉だ。本当にうれしくてしょうがなかった」と喜びをあらわにした。自民党大阪府連は都構想に反対しているため、首相の発言は橋下氏への援護射撃になったようだ。憲法改正については「出来ることは何でもする。ぜひ実現してほしい」と語り、首相に全面的に協力する姿勢を示した。
一方、維新の党の江田代表は与党との対決姿勢をとっており、橋下氏と首相がさらに連携を深めた場合、維新の党内の波乱要因になるとの見方がある。
最近、都構想関係でも橋下陣営と官邸は接近しているようです。
さらに憲法でも近付いているようです。
狂ったもの同士が近付いております。。。
憲法が国家権力を縛るという考え方は、王権が絶対権力を持っていない立憲君主制のものです。
そして、憲法は、民主国家においても、全体主義にならないように、国家権力を縛るものです。
王権であれ、民主権力であれ、「国家権力を憲法で縛るべし」というのは、とりわけ保守思想においては、最も重要な法哲学です。
保守にとって「憲法」とは、歴史的に蓄積された慣習のことであり、伝統ある国体の
こと。言わば、過去によって、現在の国家権力を縛るのです。現行憲法がダメなのは、そういう保守の「憲法」じゃないからです。
じゃあ、安倍首相にとって憲法とは何かっていうと、「今まさに憲法というのは、日本という国の形、そして理想と未来を語るもの」なんだそうです。
憲法は、国家権力を縛るものではなくて、理想と未来を語るもの!
これは、フランス革命におけるジャコバン派のような、革命思想の憲法観です。
ハイエクの言う「設計主義」、要するに、左翼。
http://www.mitsuhashitakaaki.net/2014/05/28/korekiyo-98/
理想と未来がまだまともだとマシだが、安倍総理の理想と未来がまたこれが酷いものとなっています。
狂信的安倍支持者は、教祖である安倍総理の著作やHPを隅々まで見て暗記していると思っていたが、どうやらそうではないらしいです。前回も移民について書きましたけど、安倍総理のご本に多く移民に肯定的な文章がありますが、どうやら狂信的安倍支持者はまったく移民政策を現政府が移民政策を進めるとは思っていないらしいです。その危機感もまったくありません。
しかし安倍総理の発言などから情報を持ってこないと色々言われるので、そういうところから情報を持ってきたいと思います。
第二は憲法が制定されて60年が経ち、新しい価値観、課題に対応できていないことです。例えば、当時は想定できなかった環境権、個人のプライバシー保護の観点から生まれてきた権利などが盛り込まれていません。もちろん第9条では「自衛軍保持」を明記すべきです。地方分権についても道州制を踏まえて、しっかりと書き込むべきです。
http://www.s-abe.or.jp/policy/consutitution_policy
自衛軍保持は個人的にはいいとは思っていますが、その次ですね。
「地方分権についても道州制を踏まえて、しっかりと書き込むべきです。」
これが安倍総理の理想と未来にあたるのです。
駄目な点がもうちょいマシならいいですが、よりによって道州制です。最悪最低です。国家分断です。しかも夜警国家みたいなを目指すそうです。自民道州制案ではね。
つまり自民党案にいわせれば
「国の事務を国家の存立の根幹に関わるもの、国家的危機管理その他国民の生命、身体及び財産の保護に国の関与が必要なもの、国民経済の基盤整備に関するもの並びに真に全国的な視点に立って行わなければならないものに極力限定する。」
放り投げたものはそれぞれの道州に丸投げして、都道府県を廃止して都道府県レベルの物は市町村を元にした基礎自治体にスライドさせるみたいです。
詳しくは以下をご覧ください。
道州制の何が問題か
道州制の何が問題か(全国町村会)
道州制に関する考察<北海道における主要都市の人口推移から>
改憲ならば何でも支持?自称保守派のおバカな憲法認識
とりあえず相当酷いわけです。
安倍総理とか橋下維新系だけで、憲法改正草案を書くというわけではないですが現政権では護憲派にまわるしかないですね。
少なくとも保守派なら現政権の下の改憲は疑問を持つべきではないでしょうか?
まっ、憲法改正まで持っていけないと思いますけど。経済第一で日本をドリルでぶち破ってボロボロにするそうですから、国民はそれどころではなくなるでしょうね。政治力的にもそろそろ駄目でしょうね。意外と持ったりするのかな?・・・
追記
なにか勘違いされている方がいるようです。コメントにもありましたが、筆者は基本的に改憲支持です。しかしこういうキ●●イみたいなことを語っているようでは支持できないと言うだけ。なんでもかんでも改憲支持というのを下で「ただの改憲馬鹿」と言っているだけです。
左翼的な憲法(理想を語っている点で)が、もっと酷い左翼的な憲法になるだけですよ?