そうだ、神社に行こう お稲荷さん ① 伏見稲荷は神社で豊川稲荷は寺院という謎 狐は油揚げが好き? | 日々の妄言、ざれ言、たわ言、世迷言

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思いつくことを適当に書き込んで行きます。まことしやかに書かれておりますが、何の根拠もありません。適当に読み流してください。

稲荷であります。日本で一番多い神社は八幡社とされますが、街中によく見られる小さななども数に入れれば恐らく日本で一番多いのかもしれません。

 

 

 

街中の稲荷の祠

 

 

街中だけではなく個人の家の庭などにこのような祠があって祀られていることもあるようです。ヨーロッパですと王侯貴族が自身の領地内、もしくは広大な庭などに教会堂を作って礼拝していたという話がありますが、日本の神様だってその気になれば自分の庭に祀ることができるのであります。

 

 

マイ稲荷、マイ神社、マイ神様ですねえ。そこで自分達だけのご利益を願う。

 

 

これは贅沢ってもんでしょう。

 

 

 

お供えは油揚げでいいというんですから、安上がりです。「お神酒上がらぬ神はなし」なんていいますが、お稲荷さんはお酒よりも油揚げが好きなのか?

 

 

いや、実のところ、狐は眷属(けんぞく)、つまり神様の家来であって、神様ではありません。狛犬みたいなものでしょう。

 

 

お稲荷さん、つまり稲荷大明神、稲荷神は正式には宇迦之御魂神(ウカノミタマノカミ)と言います。『古事記』にも登場する神で、父は須佐之男命、母は神大市比売命(※ 大山津見神の娘)とされ、『日本書紀』では伊邪那美の子とされます。

 

 

 

宇迦之御魂神

 

 

 

本来は稲の霊を神格化したもので、五穀豊穣を守護する存在、農耕神とされ、古くから一般民衆の間で信仰を集めてきました。

 

後には商売繁盛の神ともなります。

 

 

なお、この神様は伊勢神宮の外宮に祀られている豊宇気毘女神(とようけびめのかみ)と同一視されたこともあったようです。この神様も食物を司る神、豊穣の神であります。

 

 

狐は農作物を食い荒らすネズミを捕食したりすることから聖なる動物として信仰を集めたこと、また古代インドの神であるダキニ天、これは後に仏教の守護神となりますが、これと習合し、この神様が狐に乗っている絵がありますが、やはり神の使いとされたことから、稲荷社は狐と関係が強いとされます。

 

 

 

狐に乗るダキニ天

 

 

 

さて、日本三大稲荷といえば、稲荷社の総本社である京都は伏見稲荷、そして愛知県の豊川稲荷がありまして、面白いことに、この豊川稲荷は曹洞宗の寺院なのであります。寺院ですが、入り口には鳥居があります。

 

 

これは、江戸時代末期まで続いていた神仏習合の影響であったと思われます。

 

 

ついでながら、残り一つの稲荷社ですが、茨城は笠間稲荷とされますが、他にも「いや、自分の所こそ」と名乗る神社もあり、混迷としているようです。

 

 

 

また、興味深いのは、総本社である伏見稲荷ですが、元々は大陸からの渡来人であった秦氏が祀っていた氏神(農耕神)であったとされ、これが日本古来の宇迦之御魂神と結びついたともされます。

 

 

八幡審もまた後には応神天皇と同一視されておりますが、やはり渡来神ではなかったかという説があります。

 

 

古代インドの神様が日本に伝わり、いつしか日本の神様になっているケース(※ 弁財天、帝釈天など)がありますが、こうしてみますと、日本の神様の中には相当に素性が怪しい・・・、もとい、国際色豊かな神様もいるのであります。

 

ちなみに、畏れ多くも昭和天皇は、「祖先は朝鮮半島から渡ってきたらしい」なんてことを言っていたとか。

 

 

遥か昔には日本という島はなく、大陸続きで、それがゆえに人間も大陸からやって来た人々が少なくなかったのではないかという説もありますし、古代日本にあっては少なからぬ渡来人がいたともされます。遣隋使遣唐使の一行について渡来したという中国の僧も多かったともされております。鑑真などが有名ですねえ。

 

 

エスノセントリズム(民族主義)と言いまして、日本でも純然たる日本人、日本文化なるものを主張する方々もおりますが、もし、昭和天皇の発言に見られますようにその祖先、つまり皇祖は神話上の伊邪那岐、伊邪那美、さらには天照大御神などではなく、渡来人であったとしたらどうなるのか?

 

 

 

靖国神社に参拝する右翼のメンバー

 

 

 

 

また、本来の日本列島の先住民は現在のアイヌの祖先ではなかったのか、という説もあります。

 

 

記紀神話にあっては、西に熊襲、東に蝦夷(えみし)という土着の豪族がいたとありまして、他にも近畿には土蜘蛛(※ 蔑称。穴倉式住居で生活していたか?)という部族がいましたが、いずれも大和朝廷にによって敗退させられたり、支配下に置かれたとあります。

 

つまり、もしかしたら、天皇の祖は渡来し、こういった日本にいた先住民族と戦い勝利し、そして国を治めるようになり、その正当性を示すために、それこそ「歴史は勝者によって書かれる」のごとく、『古事記』や『日本書紀』といった記紀神話が作られたのではないかと思われます。

 

 

これはユダヤ民族の旧約聖書の『創世記』にも通じるものがあります。彼らは、元々その地にいた先住民を追い出し、「この地は神が我々に与えてくれたものだ」なんて言っておりました。

 

ちなみに、そこから追い出されるも、二千年も経ってから、再び同じことを言って、あのパレスチナの地に居座っていますけどねえ。

 

 

 

最後に、狐の好物とされる油揚げですが、動物学者に言わせますと、狐は肉食動物で、んな、大豆から作られたもんなんか見向きもしないのだとか。

 

 

 

 

 

えっ、ベジタリアン(菜食主義者 ー 卵や乳製品はOK)やビーガン(完全菜食主義者)の狐だっているんじゃないか、って・・・。

 

 

はて。それは狐さんに聞いてみないとわからないですねえ。

 

 

案外、

 

 

 

こんなもの食えるかー

酒じゃ、酒。酒もってこいーい!

 

 

 

なーんて言っているかもしれないです。