2018年「海への誘い」 追憶
鬼気迫るものが、あるぜ。
昨日も、昼下がりに玉屋で
ビリヤードの練習をしてたら
御年、80歳のビリヤードの師匠が来て
一諸に⑨ボールの５セットマッチを
プレイしてたのね。
師匠に近況を訊くと毎日
夕方、6時に医者に行って
「首吊り」？をしてるんだって。
首の骨の繋ぎ目の軟骨が
すり減って、神経を圧迫して
手が、震えるんだって。
それで、その治療が、首を吊る事らしい。
高血圧で、酒は呑めないし、
目は白内障だし、足は、衰えてヨチヨチ歩きだし
それでも、ビリヤードが好きなのか
毎日、玉屋に来て一人で練習してるぜ。
プレイしていても、震える手で
キューを握り、まだ球を、入れるんだから
おったまげ～！だぜ。
球を狙う姿は、一球入魂て言うか
鬼気迫るものが、あるから
気合い負けするぜ。
ここら辺が、玉屋のメンバー全員が
一目置く、由縁だろうね。
「長老」「師匠」「妖怪」「生きてる化石」
「シーラカンス」と、皆、好きに呼んでるぜ。
こんな状態だから、いつ倒れても良いように
店じゃ、緊急連絡先を控えさせているのよ。
他人の迷惑かえりみず、のうのうと
生きてるから、笑うしかないぜ。
キャンキャン
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