２０１２年作 「赤い扉の向こう」 ５
見知らぬ人がベタを付けて
行ってくれるんだけど
大抵は、営利目的のブロガーさん
なので、無視しちゃうのよね。
俺の所なんて来たって一文にも
ならないのにね。
金儲けに興味がないのよ。
変な野郎だろ。
もし興味があるなら、こんな仕事してる訳がないでしょ。
自分の好きな作品を作って発表して
飯が食えて、毎日、酒が飲めりゃ
それで満足だと思ってるからなのよ。
良い家に住み、美味しいモノを食べ
キレイな服を着て、高級車を乗り回し
年に何回か旅行に行き・・・・・
まず、そういう趣味は無いぜ。
家は住み心地が良けりゃ、それで良いし
大抵どこに行くにも、ラフな格好だし
自動車より自転車の方が好きだし
でも、美味しいモノや、美味しい酒は
食べたいし、飲みたいと思うな。
下らない講師の仕事や教室をするのは
この、飲み代稼ぎの為だと割り切ってるのよ。
崇高な目的とは真逆の不純な動機
で申し訳ないぜ。
それに、今まで世の為、他人の為
なんて思ってしたことは、一つも無いぜ。
全て、自分に、とって「おもしろい」か
「おもしろくない」か、だけが基準なのよね。
他人様から尊敬されたいと、
思う気持ちがないのが問題だぜ。
他人の評価なんて信用してないのよね。
Ａさんの価値観、Ｂさんの価値観・・・・
１００人居れば、１００人とも違って当たり前で
そんなのに、いちいち振り回されるのは
まっぴらゴメンだぜ。
たとえ、作品が褒められても
自分の力不足は毎日のように身に染みて
感じてるから、まるで他人事のように感じてしまうのよ。
逆に「ツマラナイ」なんて言われたら
「ごもっとも」と、素直に認めてしまうぜ。
それでも、まだしつこく作り続けるのは
どうしてなんだろう・・・
既成のアートに不満なんだろうね。
単純に「おもしろくない」からだぜ。
満足してるなら、他人様に任せて
何も作りもしないぜ。
「おもしろい」ことは、口を開けて
待ってても誰も与えてくれない
自分で、おもしろくしないとね・・・・・
さて、今日も自分で「おもしろい」一日に
するぜ。
しかし、暑いじゃない。こればかりは
自分じゃどうしようもないぜ。
キャンキャン
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