1999年作 「中秋の月-4」
今日は体育の日、全国的に休日だぜ。
基本的に国民の休日、祝日には
出歩かない俺だけど
今日は出掛けなきゃいけないのよ。
先週まで個展をしていた画廊の
会場の控え室の鍵をポケットに
入れたままだったのよね。
画廊が開く11時には、返す約束を
電話で入れておいたからね。
帰りに、画廊の近所の
「デ・ニーロ」っていうイタリア・レストランで
ランチを食べよう・・・
という事で、一人じゃ淋しいので
愛弟子のミカがもうすぐ誕生日なのを
思い出した。
ミカと長居駅で待ち合わせて
画廊へ行き、帰りに誕生祝いのランチと
なったのよね。
秋晴れの上天気の中で、ワインを傾けるのは
最高だぞ。
テラスから気持ちの良い風が入ってくるじゃない。
ミカは今度の誕生日で31歳になるんだって。
彼女と初めて会ったのは、彼女が5歳の時。
お母さんに連れられて俺の教室へ入ってきたのよ。
つい昨日のようだぜ。
今は企業のアート・デレクターをしてるんだから
人間、どうなるのか誰も予測はつかない。
二人ともワインで良い気持ちになったんで
西天満まで徘徊じゃ。
休日でビル街はゴースト・タウンだぜ。
何軒か画廊を見て回り、
最後の画廊では、批評を求められたので
さっさと逃げたぜ。
1回や2回の展覧会で何が分かるのよ
作家は10年は続けないと見えては来ないぞ。
16時に珈琲で〆て、彼女は仕事なんで
淀屋橋でバイバイじゃ。
それから一人で心斎橋まで
ゴースト・タウンをチンタラ歩いてたんだけど
秋の夕方は、な~んか寂寥を感じるのよね・・・
これは、ぬる燗で埋めなきゃね。
心斎橋からちょいと入ったソバ屋で
ゆっくりと一人酒を楽しんだぜ。
ニャホ![]()
