2004年作 ドローイング「花に風」
先日、俺が講師で行ってる専門学校から
俺の講座の学生の年間成績表がタイプに打たれて
送られてきたのよ。
「これで、間違いございませんか?」
て言うことなのよね。
閻魔帳と照らし合わせて、間違いは無かったんだけど
半数以上の学生さんが、無遅刻、無欠席だったのよ。
「そりゃあ当たり前だろう」と言われる方がおられると
思うけれど・・・・
俺なんて、ご覧のように怠け者なんで
学生時代から今に至るまで無遅刻、無欠席なんて
考えられないのよ・・・
俺は週に1・2回しか出講しないし、帰りに
梅田あたりで一杯飲んで、画廊周りや買い物を
するという、遊び半分の不純な動機で引き受けたんだから
なおさらなのよ。
学生さんは、他の教科もあるから毎日だろう・・・
俺には出来ないな。
俺の講座は実技なんで、そりゃ無遅刻、無欠席なら
成績も良いだろう。比例するのよね。
それでか・・・。恭平ちゃんっていう学生がね
ある日、チャイムが鳴り終わると同時に教室に
飛び込んできたのよ。
他の学生さんは作業を開始してる中をね。
「恭平、お前、遅刻。」て言うと彼、その日一日
落ち込んでやがんの・・・・
事情を聞くと、皆勤を目標にしてたんだって。
「皆勤賞でも出るのか?」
「いいえ、自分だけの目標だったんです。」
みると、4月からその日まで見事に無遅刻、無欠席。
「良いよ、まけてやるから、その代わり課題1枚だけど
2枚提出しな。」
他の学生全員に事情を話して、了解を得て
こんな処置をしたのを思い出した。
嬉しかったのは「恭平よかったな」と他の学生達が
自分の事のように、彼に声を掛けていた事なのよ。
まあ、安物の学園ドラマだぜ。
終わりに皆に「こういう事は、二度としないから」
と釘をさして、一杯飲みに、あわてて退散したのを
思いだした。
しかし今の時代でも無遅刻、無欠席なんての価値感が
息づいているのには、まだまだ世の中捨てたもんじゃないと
思ったのよね・・・・
キャンキャン ![]()
