2000年作 「事の始め」
今日は講師の先生の日だったのよね。
何せ朝の1限目からの授業なんで
朝に弱い俺はほとんど仮死状態で電車に揺られていたのよ。
こんなのが毎日なら俺は発狂して
メイド姿で長居公園を「萌!」なんて
絶叫しながら走りまわり警察に保護されてるだろう。
そんなの関係なく、俺のアートの講座は
粛々と進み、真面目な生徒さんは
真剣に課題をこなしてらした。
夕方4時10分で終了して
疲れた脳ミソに突然、浮かんできたのは
「白子ポン酢」・・・・
この寒い季節に、やたら美味しいのよ
梅田に出て、さっそく寿司屋にとびこんで
「白子ポン酢」と熱燗を注文じゃ。
もう駄目。明日もこいつが食いたくなるだろう・・・
ハマるとは、こういう事なのよね。
それじゃ俺は毎年、冬場は白子にハマってる訳じゃ。
キャンキャン。
今日はさすがに疲れていたのか、
徘徊もせず帰宅したぜ。
ところが、あの例のドバトのカップル
とうとう、雛をかえしやがった。
ふたつに割れた卵の殻を横に
自分の腹の下で雛を温めてやがんの。
よく見ると腹の下からきつね色した
雛の羽が動いていたぜ。
どうでもいいけど、来週あたりから
本格的に寒くなるのに大丈夫かな?
また雛の埋葬なんて嫌だぜ・・・・
まあ、健闘を祈るしかないな。
「コラ!土鳩。植木鉢を占領させてるんだから
根性があるなら、巣立ちまで雛を育ててみろ!
野性の強さを見せてみろ!」
と、言っても馬鹿だから意味わかんねえだろうな・・・
目だけキョロキョロさせてやがんの。
こんなのに関わっていたら、こちらまで羽根が生えて
飛んでいきそうなんで、慌てて風呂に
とびこんだぜ。キャンキャン。
