2000年作 「事の始め」
昨夜の試合の疲れを、もろともせず。
今日は仕事場へ向かうダテマキであ~る。
試合の疲れより残念会の疲れだろ!
いつまで続くのかね、この残念会・・・
いい加減、祝勝会にならないと・・・・仲間全員の悲願なのよね。
そんなの関係ない!さっと昨日の事は忘れて
仕事場へ行くのじゃ。
なぜかF8サイズのスケッチブックを持っている。
そう、今日は絵描きさんなのだ。
ついつい、自分が何者なのか
よく分からない時が多々あるのだ。
もう寒いから、暖かくなるまでは
絵描きさんをするのよね。
何を描くかは、内緒だもんね・・・
ていうか、自分でも何が飛び出すか
分かんないんだもん。
仕事場に着くと山田君が昨年からの
続きの立体に取り組んでいた。
まあ、今月中には完成できるだろう・・・
もう何も言わない最後まで自力で
やらなくちゃね。
俺は、夕方までお絵かきしてたもんね。
お絵かきは、気楽でよろしい。
一時期、1年に120枚のペースで
描いていたときがあってね。
それでも個展に出したのが15枚なのよ
自分が本当に良いなって思うものは
それぐらいのものなのね。
だから変な色気を出さずにとにかく
描きまくる。そのうち1枚ぐらいはマシなのが
あるでしょう・・・。
帰りは梅田の立ち飲みで今年最初の
樽酒じゃ・・・・美味しいね。
エンジンが掛かったので徘徊よ。
本屋に寄って美術雑誌を何冊か
立ち読みね。こういうのは立ち読みが
一番よろしい。
自分の作品や展評が掲載されてる時しか
買わないのよね。
番画廊で久保晃っていう80歳を超えた
関西の巨匠が個展をしてるんで
寄ったのよ。
爺さん、歳に似合わない良い絵を
描いていたぜ。
「もうワシが、最後の作家かもしれない」
なんて事を言っていた。
今は皆、美術学校の先生をしたりして
作品の制作だけで貧しくても生活してる人なんて
余りいないのよね。
昔は、そんなのゴロゴロいて
日本じゃ食えないから外国に行くっていう
パターンが多かったのよ。
まあ、今でも状況は変わらないのよね。
とくに現代美術ではね。
そんな話をしてたら冒頭の台詞がポロっと
出た訳。
考えたら、この爺さん本当に作家らしい
作家だな・・・俺も爺になったら
同じ台詞を言いたいものだ。 キャンキャン
