待つ。
ただ、ひたすらに。
曇天に閉ざされた空に辟易し、
肌に触れた雨粒にため息が漏れ、
「また今日もか」と己が心も曇らせる。
そんな日々の中、ただひたすらに待った。
そして今日。
お待たせしました!
晴天である!
いつぶりの青空であろうか。
空を覆っていた雲を形を変え、いつの間にかの夏の雲である。
やはり、気持ちが良い。
お客人の顔も晴れ晴れと、生き生きとしておる。
しかしながら、
儂にはまだ重要な任務が残っておる。
そう、
溜まっている洗濯物を始末することじゃ!
待っておれ!全て綺麗にしてくれるわ!!
青空の下、涼しげな風に髪を踊らせ、此度はこれにて筆を置く。