結果は10kmリタイヤとなりました。
ここ3年ほどマラソンを確実に走れたことがありません。
なぜかはわかっているのですが、なかなかそれができないことも現実です。
理由は6月上旬に故障をしたこと。
3年間マラソンを走れていないのはこの『故障』にあります。
自分のスタイルではない練習や環境に挑戦するにあたりリスクは多々有り、
それをコントロールできていないことが問題です。
今回のミスはロードと芝生の併用による走路の変化に対応できなかったことによります。
現在メルボルンは雨季なので芝生グランドは使えず、常にロードの練習でした。
こちらに来てから芝生上の練習を主としていたので、
ロードでのスピード練習に対応できませんでした。
(こういう経験をするとオールウェザートラックのありがたみがわかりますね)
今回はやや練習量と質に関して無理をしたところがありましたので、
そこも原因です。
自分の中で『故障する』という合図は体が常に発信しているので、しっかりと聞いておくべきでした。
マラソンレースは長丁場です。
無理だと思ったらすぐにやめるべきだと思います。
痛みを感じたまま40kmも走ればその後どうなるのかは明らかです。
治療2ヶ月コースですね。
もうすぐオーストラリアでの練習生活も一区切りになりそうですが、
今週末にXCRのリレーレースがあります。
6.2kmなので大丈夫だと思うのですが、8月3日の10kmでいい走りができるように合わせていきます。
話は変わりまして、
日本人とオーストラリア人の考え方について今回のレースで感じるところがありました。
今回チームのリーダーであるSteveは風邪をひいてレースに出ることができませんでした。
風邪自体は回復傾向にあるということでしたが、体があまりよくないということでの棄権です。
彼はゴールドコーストでチームの手伝いをしていましたが、
とても悔しく感じていたと思います。
というのも彼はすでに34歳、奥さんもいます。
今回のレースに向けてフルタイムからパートタイムに仕事を移し、練習に力を入れていました。
脚の痛みやレース、練習をコントロールし1週間前を迎えての棄権はとても悔しい思いだったと思います。
その気持ちがありながらゴールドコーストで選手の管理をするSteveは心の強い選手なのだと感じました。
練習をすぐ切ったり、レースでのペース変化でもダメだと思ったらいかない、
日本人からすると『諦め』と思われてしまう行動にも、
自分を律しての判断である『勇気』
が感じられる状況にもオーストラリアで多く向き合ってきました。
話している会話の中に、そういった状況は多く感じられました。
難しい状況ですが、チームや仲間の支え(理解)は大きいです。
今回の私の棄権、チームにとってはいいものではなく、
周りの選手が足のことを心配します。かける言葉があまりありません。
そして週末のレースについての会話、
私が『I think, I can run the XCR event. Because I stopped on the marathon before to be a big problem im my foot.』
といったところ、
『love your work Piro, You tough bastard!!』
私『I am sumurai!!』
といったところです。
日本でもこんな感じで、失敗や自己判断を明るく乗り切れるといいですね。

