スピード練習会 in Box hill | 酒井根走遊会のページ
酒井根走遊会海外支部からの更新です。

6月3日(火)
ボックスヒルアスレチックフィールドにてスピード練習を実施。

メニューは
800×4(2゚20”‐1゚40”)
600×4(1゚42”‐1゚48”)
400×4(64”‐1゚26”)
1600×1(4゚48”)

各セットを4分‐3分30秒‐2分30秒と疾走時間+レストで決めていること、
またBグループは距離を落としペースは同じということが印象的でした。

これ以前の練習は
5月31日XCR16km
6月1日ロングラン25km
といったメニューからの流れで『リズム』を特に意識していました。

内容としては(14分前半で走る人)90%のメニューだが、現状(体調)では95%の内容になる。
無理や異変を感じたらすぐに止める。(帰る)

特に1600mは楽なペースなので、『リズム』だけで走ることを意識していました。
リズムで走れない場合は止める。

9ヶ月ぶりのトラック練習でしたが、ふくらはぎに張りを感じつつもうまくリズムだけで走れました。
自身の中では、入りのペースのあとは惰性だけで走れると思っていましたが、ややパワーを使ってしまったことが課題です。

この練習では
『足を前でさばく』
ことができ、トラックの練習ではそれがつかみ易いこと、
修正しやすいことに気がつきました。

『体が疲れていても、体が反応する強度の練習がいい練習』

この設定がいかに大切であるということを身をもって感じました。

この練習に対し、やや気になる話を耳にしました。

現在クレイグモットラムはオーストラリアでナショナルチームのコーチをしています。
彼のチームでは故障者が絶えず、十分に練習を詰めている選手がほとんどいないそうです。
この背景には彼の潜在能力から考えられる『大丈夫』のラインと他の選手の『大丈夫』のラインにズレがあるからだと考えられます。
もちろん体に負荷のかかる練習は大切です。
しかし、その負荷の抜きどころ、限界の設定は、コーチが行うよりも体感している選手自身の判断が最も適切にできます。

『この選手はこの練習をこのスパンでやていた』
『従ってこの練習でできなければこのタイムは望めない』
ということを観る側からすると考えがちですが、やる側が多すぎると思った場合には、
頭と体を一度落ち着かせて考える必要があります。

故障と成功は紙一重かもしれませんが、そこの判断は何より選手自身が最も敏感にならなければならないところでしょう。

いくら偉大な選手がアドバイスをしようとも、体調に応じた選択をできるようになることが自身の成功につながるポイントです。
そこを意識してグループ練習をクリアしていきましょう。

私自身4月末からやや足首に痛みを感じていましたが、うまくごまかして練習・レースと積んできました。
マラソン前にやや不安のある状況になってきたので、一度落ち着けて体調を整えることを優先してレースに備えたいと思います。

練習を切ってレースに備えることは、ハード練習を行ってレースに備えるよりもよほど勇気のいることですが、今回は特に『自分』というものを見失わないように練習計画をこなしていきたいと思います。