冬が終わり、間もなく春が来ようとしていた。
森影先輩は、全国大会に出場をしたが、上位までいくことはなかった。
森影先輩は、大学進学のため、勉強に集中するためジムを休会した。
頭も良く、将来のことを考えてのことだった。
森影先輩の人柄か、会長は快くは引き受けた。
これまでジムを辞めることを告げた選手が、会長にボコボコにされるのを見ていたので意外であった。
小塚先輩は、全国大会こそ逃したが、地元のボクシング部の名門大学である明聖(めいせい)学院大学から声がかかり、スポーツ推薦として進学が決まった。
そこの明聖学院大学は、複数の県からなるエリアの大会で毎年優勝して、5連覇をしている学校であった。
誠たちは試合会場に応援へ行くと、前半が高校生の大会で、その後、後半に行われる大学生の試合を見ていた。
アマチュアの高校生の試合は2分3ラウンドであったが、大学生は3分3ラウンドであった。
その大会の各階級で、優勝をしている明聖学院大学の選手たちが輝いて見えた。
そしてその大学に尊敬する小塚先輩も進学することが決まったので誠もなんだか嬉しい気持ちになった。