2024年度はまだはじまって3ヶ月弱ではありますが、国土交通省東京航空局統計
によりますと昨年同月比4月5,568人(約16.1%)増、5月分9,059人(約22.8%)増
という結果になりました。
暦単位では昨年1~5月同月比を毎月連続して上回っています。
2024年1月~5月分析
HAC
札幌丘珠空港の場合冬期需要減少は昔から避けられないものの
HAC実績は路線によって月間利用率が40%台という月もありましたが
前年に比べ利用者総数そのものはほぼ同等であり大きな落ち込みはありません
三沢・女満別・函館線は前年同月比で100%超えた月や
2023年10月29日より秋田線や中標津線を新設するなどで全体としては増加
傾向にあります。
TOK
2024年1月31日より新潟線開設され当初は操縦士がGCA-PAR進入に
未対応の為2月3月は先行又は航続のHAC機が進入着陸するなか
基準に満たない視程不良で新潟引き返し又は欠航が相次いだケースもありましたが
4月5月は欠航もなく徐々にではあるものの新潟県内での知名度があがり
4月2,869人利用率47.4%、5月3,246人利用率51.2%とけして順調とは
言い難いものの利用者数を増やしつつあります。
FDA
2024年3月31日より夏ダイヤ運転再開されたものの
名古屋小牧線4月3,569人利用率35.6%、静岡線2,040人利用率40.6%
松本線1,891人利用率37.6%ですが前年同月比で大きな割り込みではなく
夏期ダイヤ運航開始月は座席提供数に対し50%を下回る傾向にあり
今後は6月~10月下旬までの運航期間中は前年とほぼ同一か需要回復が
見込まれます。
海外旅行より国内旅行へシフトしつつある
円安外貨高傾向と訪問国物価高騰により毎年海外旅行へ出かけていた方が
今年の夏季休暇は帰省や国内旅行へ計画変更されつつあり
札幌丘珠空港も利用者数が昨年より増加すると見ています。
若干あまい予想ですが
7・8月は利用者数
5~5.5万人程度ではないか見ています。
外れるかもしれませんが(笑)
2023年度札幌丘珠空港ビル株式会社発表439,127人という
過去最高の利用実績でしたが昨年度比10%増483,039人~
20%増526,952人。
私の予想5月時点で「2024年度予測47万人程度」としているものの
50万人突破する可能性は十分ありそうです。
地方と地方を結ぶビジネス需要
FDAも全路線でビジネス需要の回復が大手ANAやJALより遅れがあり
名古屋小牧・静岡・松本線も観光や帰省等の非観光需要以外
いかにしてとりこむかという課題があります。
TOK新潟線やHAC秋田・中標津線など新設されてまだ1年経過
していない新規路線へどう仕掛けを作ってビジネス需要を引き込むか
で乗換を含めた全体のボリュームをかさ上げ出来るか注視したいところです。
札幌丘珠空港利用推移
【暦単位】2023年1月~2024年5月
【年度単位】2023年度(4月~翌年3月)・2024年度(4・5月)
出展元参考リンク
過去記事リンク
2023年度札幌丘珠空港利用分析(その2)2025~2030年度短期予測