Das Blog - ドイツ語翻訳&日独生活 -688ページ目

翻訳には何が必要?

「どうやって翻訳者になったの?」
「どうやったらなれるの?」

そういった質問は割と頻繁にあり。

実際方法はそれぞれ違うんだけど、
最初はバイト翻訳家から始めるのが一番手っ取り早いと思います。

色々な翻訳事務所がTOEIC750以上の人、未経験者でも可、等で募集しています。
そこらに応募たくさんして、その後はなるようになる、と。

はてさて、翻訳をやる際に、絶対に必要なもの。

大量の文献
 いろいろと知識が必要なので、沢山物を読むのは大事。
 あと辞書各種。
 うちの場合はドイツ語だけども、独和も和独も大した辞書はこの世に存在しません。
 需要があまり無いから、という分かりやすい理由ですね。

 その代わりに独独、独英や英独の辞書は豊富で、日英や英日も豊富です。
 分からない事は、それらすべてを駆使して調べます。

 サーチエンジンのグーグルや、オンライン百科事典のウィキペディアはとても便利だけども、個人的には本をめくって調べた物事の方が記憶に残ると思ってます。

今の言葉の知識
 50年前にドイツ語マスターしたから、って今も通用するかどうかは別問題。 
 一般的な会話だと大丈夫だけど、いろいろと新しい単語が出てくる。
 IT関係やその他、どんな事でも言葉は進化して、新しい単語も出てくる。
 それら知らないと厳しくなる。
 だからDVDや映画、テレビなどを見て勉強するのは大事。
 ニュース番組、雑誌、その国で発売されたゲーム、漫画・・・
 なんでもいいけど、読みまくる。

校正してくれる人
 文章が多いとやっぱりミスもある。
 多ければ多いほどミスも増える。
 どれだけ頑張ってチェックしても、長い長い文章だと、
 絶対に一人で見るのには限界がある。
 仮に小説を翻訳した場合、200ページや300ページもあるから、
 何度も何度も読み返す間に集中力を持続させるのは限りなく厳しい。

 正直な意見:無理

 うちの翻訳した本の一つを例に取ってみると、一つの話で
 
 395816文字もあります。

 原稿用紙で・・・たくさん

 一度読み返すだけでも何時間もかかる。
 そして知っている文章だともっと疲れる。
 つまり見落としも増える。

 ということで第三者は絶対に必要と思います。 

やる気・根気・体力
 むしろ最重要事項。
 やる気成分を出来るだけ出して、
 長時間集中してがんばって。

 それでも倒れない体力

 デスクワークなので、外で走ったり、ジムに通ったりする事も出来れば
 やっておいた方がいいのかな、と。
 じゃないとどんどんやせ細って無くなっちゃいます。
 頑張っているとカロリー消費が尋常ではないので。
 机に座ったままなのにお腹が空いたり。

 でも逆にあまりにも集中していると、お腹の空きも意識しなくて、
 気付いたら夕方なので、おやつだけで終わる・・・という事もままあって。

 体に絶対良くないので、出来るだけ朝昼夜三食食べています

 体は資本。健康第一。



おむつ各種

まだ気が早いのかもしれないけども、
おむつについても考える。

パンパース、ムーニー、Goonなどの紙おむつと、そして各種布おむつ。

うちは手間の都合上紙おむつ派、になりそうだけど、
次の問題がどこのメーカーなのか、というもの。

勝手なイメージでは日本の有名どころのメーカーはどれも甲乙つけがたく、
凄く頑張っている気がする。

逆にドイツだと、パンパース以外のいわゆる「ノーネーム」ブランドだと
極端に質が悪かったりもする。

そういうのだと分かりやすいんだけども。

結局はサンプルをもらったり、小さいパックを買ったりして
試して行くしか無いのかな。

とか思いながらネットを検索してみたら
パンパースの絶大な人気に驚き[emoji:v-405]

世界的な知名度、流石?

はじめての出産・育児ってみんな大変だよね、
と今更ながらしみじみ思う。

8か月になったお子、お腹の中で暴れているかと思いきや、
手をあてるといきなり静かになる。

暖かくなって寝てるのかな[emoji:v-395]
それとも何かが近くにあるから怪しんでるとか[emoji:v-361]

翻訳な話。

少しドイツ語翻訳について。

企業の手紙や契約書などでは、
決まったフレーズが大量に出てくるから、
翻訳支援ソフトを使っている人も多い。

代表的なものではTRADOSなど。

一度翻訳した内容を登録しておけば、次から同じ内容が出てきた時に、
前に翻訳した文章がさくっと出てくる便利もの

でも出来るだけ自分で記憶しているのと、
タイピング自体はそんなに遅くないので、
ソフトにはなるべく頼らない!

そういう事で翻訳メモリツールは使っていません。

・・・なんて理由ではなく、本当は高くて使っていないのと、
仕事内容的にそこまで同じ文章が出てこない・・・というだけ。

もっとビジネス文書とかたくさん引き受けるようになったら、
きっと必要になるんだろうけど。

難しいけど良くある言い回し、とかの時に絶大な威力を発揮するのだろうし。


さて。
固い文書ではない、手紙やゲーム、漫画などの翻訳では出てくる難しめな問題。

ことわざや慣用句。

ここでいうことわざは、独自の言い回しになっていて、直訳しても伝わらないもの。

「豚に真珠」などは大元が日本語じゃなく、ドイツ語にも同じ言葉があるので助かります。

ドイツ語だと
"Perlen vor die Säue werfen"

直訳すると「豚の前に真珠を投げる。」
意味は無駄になる物を与える、なので一緒。

困る例としては、「石の上にも三年」。

三年も石に座らなくてもいいんじゃない? とかいうツッコミはさておき。

分かりやすく言えばガマンしてたら良いことあるよ!

と前向きな感じ。

直訳してみて"Drei Jahre auf dem Stein"。
これで言ってみても勿論伝わりません。石の上に三年・・・だから何?
という事に。

近いのは
"Geduld bringt Rosen."

忍耐はバラへ繋がる、という事で、意味はやっぱり

我慢してたら良いことあるよ!

めでたしめでたし。


そして本当に厳しいのはダジャレ。
言葉だけで「どこのドイツだ?」とかはまだ言葉遊びの範囲でなんとかなるけども、
漫画翻訳の時に、絵までついてるとほんと困ります。

バックの絵に合わせて必死で、それこそ全力で頭を使って
その絵に合わせた何か、を考えるしかありません。

人それぞれだろうけども、どんな文章よりも疲れる事も


基本的に言えることは、
元の言語も、翻訳する言語も、どちらもよく知っていないといけない。

片方があまり出来ない、とかはダメ、絶対。

と言う事で日々勉強!