バンコクから近いということもあり「アンコール遺跡群」に行ってきました。
1992年、ユネスコ世界遺産に認定。と同時に「危機遺産リスト」に登録された
クメール王朝時代の遺跡群。アンコールワットで有名ですね。
数々の遺跡が残されているが、日本を含め、フランス・イタリア・中国・インド・スイスなどの国々が各遺跡毎に修復活動を行っており、遺跡を見て回る環境が整備されていました。
2004年に危機遺産から除外されたのは、カンボジア政府と各国の成果ですね。
ちなみに、まだ修復活動が行われていない遺跡は、天井が崩れ落ちたままの状況になっています。
アンコール遺跡群を訪れて、まず圧倒されるのは、その"広大さ"
例えば、アンコールワットを囲う濠は一辺が【約1.5km】。 その大きさは圧巻です。
正直、小さいころにはまったテレビゲーム、ドラゴンクエストの世界を実体験している気分。
ガイドさんからクメール文化、ブラフマー、ヴィシュヌ、シヴァの三神の説明を聞きながら遺跡を見学。
少し気になったのは、遺跡の構造。
お祈りに訪れた人々は、神様が祭られている中央の塔を訪れ、祈りをささげます。
通常、中央の塔までは、いくつも扉を抜ける必要があります。
そこで、人々が神様が祭られる部屋に、胸をそり返して入っていかないよう、
中央に近づくほど、扉の高さを低くして、自然と頭が下がるように設計されているという話を聞きました。
千利休が考案した"わび茶"の頭を下げて入る「躙り口(にじりぐち)」と発想は同じです。
人々が意識をしないで、おのずと敬意を示すための設計。
これが9世紀に作られた建築物にいかされている。
もしかすると、人間の考えは余り進化しておらず、今も昔も余り変わっていないのではないか、
それが現実の世界なのかもしれないと思いました。
広大な土地に9世紀から12世紀に花開いたアンコール遺跡群。
数十年後にまた訪問すると、景観が整備され変わっているかもしれませんが、
是非もう一度訪れてみたいと思います。



