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バイカルアザラシのnicoチャンネル

 サイコロジストの日常と非日常を季節の移ろいを交えて描いています。バイカルアザラシのnicoちゃんの独り言です。聞き流してください。

台風22号進路予測図

 台風22号の進路は伊豆諸島と決まって、これからは特別警報が発令されるかもしれない。非常に強い勢力を保ちながら瞬間最大風速は70mだから最大級の警戒が必要になる。ちなみに日本の最新の家屋は81mまでの風速に耐えて、変形しないようにできている。これは第2室戸台風の瞬間最大風速を規準につくられた。

 

 風速70mだと最新の建築基準によって建てられた建物は変形しても、風が収まれば元に戻る設計になっている。これより以前の建物は被害が及ぶ可能性がある。鉄筋コンクリートならびくともしないが、軽量鉄骨では二階以上はかなりしなる。しかし、それは超高張力鋼が使われているので、風の力をなやすので風か収まれば元に戻る。ただ、二階にいると多少揺れるので不安感はある。木造2階建ての家屋は今回の台風ではどうなるだろう。瓦が剥がされたり、屋根毎吹き飛ぶこともあるので注意を要する。最近のメーカーハウスの建物は雨戸が付いてないことがある。デザイン的にも美しいし、強化ガラスが使われているので問題はないが、強風で異物が飛ばされると割れることがある。やはり日本の家屋には雨戸が必要ではないか。

 

 それにしてもダブル台風とは珍しい。今日の天気図を見て二度見した!!!それほど日本付近の海水温が高いため、10月で台風シーズンも終わりと思いきや、これからもどんどん台風が発生するのではないか。これが西寄りに発生すると北緯30℃までは西ないし北西に向かうので、西で発生するほど、日本列島に近づきやすくなる。海水温は水のため温まりにくく、冷めにくい。当分はこのような状況が続くと思う。少なくとも23号は22号よりも西よりで発生したので、北緯30°まで北上するのに時間が掛かるので、北寄りの進路をとれば西日本に上陸もありうる。ヨーロッパのスーパーコンピューターの計算は上陸の予想をしている。

 

 

仲秋の名月と土星、秋の星座

 今夜は仲秋の名月です。紀伊半島は残念ながら雲に隠れてお月様は見えません。酷暑だった夏の星座は早くも西の空に退いて、秋の星座が瞬いています。お月様の右には土星が輝いています。土星は29年ほどで太陽の周りを回っているのですか、地球から土星の輪が真横になることがあります。15年周期でこのようなことが起こります。今は少し見えだした頃でしょうか。土星の輪が見えない方が珍しいですよね

 

仲秋の名月と土星

 夕方に撮った仲秋の名月です。月齢は14.3なのでまだ十五夜までは数時間必要です。と言っても満月です。銀色のススキの穂が秋風になびき、月見団子を供えれば、日本の風情そのものなのですが。

 

 仲秋の名月を詠んだ俳句はいっぱいあるのですが、有名な物は芭蕉の一句です。

 

 名月や 池を巡りて 夜もすがら

 

 短歌ではあまり名月とは言いません。普通は望月です。今では俳句で名月を詠むのは常套なのですが、当時としては珍しい表現でした。43歳になったこの日、芭蕉は門弟とともに句会を催していました。

 

 今でこそ、東京は街頭とビルの光で星は見えません。申し訳なさそうに月だけが見えています。街灯のない江戸時代の東京の空は漆黒でした。月だけでなく満天の星が見えていたことでしょう。エンターテイメントもない夜に、月を見ることは唯一の楽しみだったのかもしれません。

 

 仲秋の名月が池に映るのを見て、池の周りを巡っていると夜が明けてしまったという内容です。月本体の美しさだけでなく、池に月が映れば二倍美しいでしょう。その美しさに惹かれて池の周りを回っていると夜が白んできた。

 

 芭蕉は46歳で奥の細道に出かけています。この句はその三年前のことです。俳句の門弟がいるといってもお仕事で忙しい芭蕉です。芭蕉は宗房が本名で、藤堂高虎が始めた藤堂藩の家来でした。芭蕉は奥の細道の行程の速さから忍者だとか言われていますが、ミステリアスな人物です。芭蕉は幕府の命を受けて神田上水などの水道事業を指揮しました。幕府は「すべて宗房(芭蕉)の言うことを聞け。」と命じています。この上水道ですが、関東大震災が起こるまで使われていました。大手ゼネコンの総元締めのような芭蕉が俳句を詠む。人は様々な顔を持っているものです。藤堂高虎は徳川家康の横に眠っています。いわば幕臣の側近中の側近です。その関係があって芭蕉が江戸の上水道のインフラ整備に抜擢されたのはありうることです。

 

 今夜も美しい月を見たいのですが、紀伊半島は雲に隠れて見えません。夕方に月の出を撮っておいてよかったです。

 

浜松市月、県道360号線と湖

 ところで月なのですが、静岡県浜松市天竜区に「」と言う集落があるそうです。本当かと思えば、道路標識に浜松市月とあるので実在する街のようです。

切ったイチジクの断面

 二日間雨が降ったので、イチジクを採りに行けませんでした。雨なのでイチジク好きな子ギツネもやって来てなかったようです。昨日は屋根の上で鳴いていました。キツネはコンコンと鳴くらしいのですが、ワンワンとコンコンを合わせたような鳴き声です。キツネは小綺麗なのが好きで畑に入ると足がドロドロになるのがイヤなのでしょう。イチジクは欲しいけど、足がドロドロになるのはイヤ。ストレスで鳴いていたのかも・・・・。

 

イチジクの断面図:受粉構造と蜜

 イチジクは花が咲かないのに実をつけます。カメラを顕微鏡モードにすると、実の中は蜜で満たされ、花芽がいっぱいありました。実の中心に穴が開いて、そこから虫たちが蜜をなめに来ます。そして受粉して種ができるという構造。自然は実に上手くできているものです。

 

 ちなみにこのイチジク、5㎝ほどあります。二日間の雨で実はみずみずしく完熟しています。それでも甘みは控えめです。やはり甘い実になるには乾燥した天気が続かないと。イチジクはもともと乾燥帯の植物なので、砂漠のステップでできた物は甘いです。雨でみずみずしい巨大な実も美味しいです。

 9月5日から10月5日までの天気がどのように変化したのでしょうか? ウェザーステーションで観測したデータから考えてみたいと思います。

 

 9月初旬から今日までの気温を比較すると徐々にですが下がりつつあることが分かります。35℃もあった猛暑日は少なくなり、25度以上の夏日が続いています。といっても今は10月、夏日を未だに観測するとは驚きです。

 

 9月5日に最低気圧が1003hPsになりましたが、これは台風の中心が松阪市を通り抜けていったためです。

 

 台風が中心を通り抜けていったのですが、さしたる風は吹きませんでした。恵みの雨とブログに書いたら、静岡県と神奈川県で竜巻が起こり、大変な惨事となりました。恵みの雨の表現をニュースを見て、削除しました。9月5日は雨量が140mmも降りました。乾いた田畑は一気に蘇りました。

 

 それにしても気になるのが台風22号の進路です。台風は無風状態では地球が自転しているので真西に進みます。西に進むと次第に偏西風の影響を受け、進路を北にとります。北上すると共に偏西風は強くなるので北から北東、東に進路を変更します。これに秋によく見られる大陸生まれの移動性高気圧の影響で本土に上陸するか、南海上を通り抜けていくかが決まります。

 

 予報円は大きいので今のところ、何とも言えません。上手くいけば南海上を通り抜けて行ってくれればと願うばかり。日本近海の海水温が高いので風速50m以上の強い勢力になることは可能性としては高いと思います。北東方向に強い雨雲を持っているので、たとえ南海上を通り抜けたとしても大雨の備えは必要でしょう。今週末には何らかの備えが必要になるかも。

 

 昨日の鳥羽市は土用波が激しく打ち寄せていました。これからはどんどん土用波が押し寄せ、海は危険になるでしょう。ウエザーステーションを設置して三ヶ月になりますが、これが台風22号で活躍しないことを願います。

 

 私たちは紀伊半島で一喜一憂しているのですが、南海上で航海している漁船や海上自衛隊、海上保安庁など船舶の方々は、お大変かと推察します。20mの高波が来たり、三角波がやってくるとジェットコースターに乗っているような生活が三日間も続くとか。御安航をお祈りしています。

 

 

 今年の夏は南の海が擾乱した雲でにぎやかでした。もう10月も過ぎたのですが、相変わらずにぎやか。そして、小笠原諸島近海には台風22号が発生しました。日本付近の海水温が高いため、これからもどんどん大気の擾乱が続き、台風が発生する傾向は続くでしょう。北東方向に長い雨雲を持っているのも特徴で、これが本土に近づけば台風接近前に大量の雨を降らせるでしょう。

 

 今は最大風速が18mで中心気圧も1002hPsと熱帯低気圧から台風になったばかりですが、このまま発達すると風速50mを超える強烈な勢力になりそうな予感が浸ます。しかも、あれほど強かった太平洋高気圧は衰えて、気圧配置も秋の風情。台風は無風状態では西に進むため、徐々に北上した場合は、偏西風の影響を受けて九州に接近するコースも考えられます。

 

 紀伊半島では稲刈りも大半が終わって農家は一休みです。天気にも恵まれて収穫も例年を超えました。秋になると紀伊半島は台風の影響を受けることがあります。伊勢湾台風がその一つです。伊勢湾台風を体験した人にとっては、台風が来る度に上陸した夜を思い起こします。けたたましくサイレンが鳴り、前の川は濁流の海となりました。あの泥臭さは思い出したくありません。それにしても、台風の予想進路、イヤな予感がします。ここ一週間は天気図から目が離せない日々が続きそうです。

 

  昨日の三重県鳥羽市相差に打ち寄せる土用波。台風22号がもたらした物なのでしょう。季節は一ヶ月以上遅くなっている感じ。