昨日からの雨が上がったら秋の空が開けてたから | バイカルアザラシのnicoチャンネル

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 サイコロジストの日常と非日常を季節の移ろいを交えて描いています。バイカルアザラシのnicoちゃんの独り言です。聞き流してください。

 隣の町はいい街に見える。伊勢三山の中央にそびえる白猪山の麓だし、松阪肉の故郷らしい。それでもこちらは圃場整備した広々とした田んぼがあるし、東海自然遊歩道をゆっくりサイクリングできる。

 

 昨日からの雨が上がったら秋の空になっていた。あの真夏の太陽は影を潜め、秋の日差しは優しい。渓谷だから空は狭い。だから余計に空が明るく見える。

 

 昨夜の大雨て道路に水たまり。そこに秋の青空が映っている。大空がこんなに身近に見える。

 

 白い彼岸花、見つけた。影にひっそり咲いている。暗いから花だけ輝くように咲いている。

 

 朝顔の花、まだ朝早いから半分しか咲いてない。寝ぼけ眼の朝顔。咲いたら普通の朝顔になる。だから今撮る。

 

 夏咲いていたアザミ。綿帽子つけた。風が吹いたら翔んでって、また来年の夏アザミになる。これってアザミだったかな。少し違うかも。綿帽子から離れているのもいる。もう一吹きしたら空中に舞い散る。

 

 木下利玄の一句にこんなのがある

 

 曼珠沙華 ひとむら燃えて 夕陽強し

 

 曼珠沙華が土手に群落を作っているのでしょう。その紅い花々が秋の夕陽に燃えるように咲いている。曼珠沙華の赤さと、沈みゆく夕陽の赤さが重なって燃えるような景色を詠みました。稜線に隠れる寸前の夕陽はすべての物を赤く染めてしまいます。その赤さはやがて暗さに変化して、夜のとばりが落ちます。空気さえも赤く染めてしまう太陽。秋の一瞬の美しさを切り取りました。