もしもの時に備える 何をどれだけ? | バイカルアザラシのnicoチャンネル

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 サイコロジストの日常と非日常を季節の移ろいを交えて描いています。バイカルアザラシのnicoちゃんの独り言です。聞き流してください。

 地震や台風の時などもしもの時、何をどれくらい備えておくのか、考えてみました。気持ちよく眠るにはやはり携帯性も考えてシュラフが最適です。シュラフには必ずシュラフカバーを用意します。できれば防水透湿性の物がベストですが、百均で売っている人一人がすっぽり入れるアルミ製の袋もあります。体育館などでは下からの冷え込みが来るのでアルミマットが必要です。この三点は一体の物と考えてください。これでも寒いときは、タオルを首や頭に巻いたり、シュラフのジッパーと紐を締めてシュラフの中で息をします。

 

 靴は防水透湿性のがいいですが、ゴム製の長靴で代用できます。忘れがちなのは上履きです。衛生上も床からの冷え込みもこれで防げます。この上履きですが、枕になります。枕がないと意外に眠れないものです。冬は屋内でもレインウエアーを着ることでかなり暖を採れます。シュラフに入るときは、レインウエアーを上に掛けるだけでも保温性がアップします。要するに今ある物をフルに利用しましょう。

 

 携帯トイレは3日3回分9個は最低必要です。タオルやトイレットペーパー、下着の替え、感染症対策のためマスクや滅菌ジェルも。冬はいかに体温を奪われないで低体温症を防ぐか、夏はいかに体温を放出して熱中症を防ぐかが決め手です。


 

 水は一人当たり1日2リッター3日分が必要です。食料はアルファ化米、缶詰、レトルト食品など。カセットボンベは数本。最低は3日分は必要で、賞味期限が来ないように日常の生活で使い回しします。

 

 防災ラジオがあると便利です。手回し発電ができたり、ソーラーで充電できたり、ライト付、AMFMラジオを聴けるなど便利です。スマホに充電できるのもあります。スマホにはNHK+とNHK防災アプリを入れておきます。これでニュースや気象情報が見えます。また、災害情報や天気予報も閲覧できます。もちろんゲームや音楽やダウンロード済の映画を見たり。LEDランタンもあると便利ですが、防水のヘッドランプがあると重宝します。ポータブル電源とソーラーパネルがあれば至れり尽くせりといったところ。ヘッドフォンを忘れずに。インターネットですが、ほぼ二日間停電になると繋がらなくなります。これは中継局のバックアップ電源も落ちてしまうからです。最終の情報収集手段はテレビかラジオになります。

 

 

 被災したらどのように情報を発信するか。携帯電話の中継局は2日以上の停電でバックアップ電源が切れて使えなくなります。そうなるとインターネットもつながりません。最近アマチュア無線が見直されています。簡単な試験で免許を取得すればだれでも運用できます。通常は業務用の内容は発出できませんが、非常通信では様々な内容のやりとりができます。超短波帯では145MhzのFM、433MhzのFMが呼び出し周波数として指定され、非常通信をするときは優先してこのチャンネルを使うことができます。また、430Mhz帯ではレピター局があり、山で電波の届かないところでも中継されてつながることがあります。また、免許のない方でも無線局に免許のある人の元で通信ができるように電波法が改正されました。ただし、単独で電波を出すと違法になるので必ず免許人の指導の下での話です。

 

 避難所でフリーWi-Fiが使えることもありますが、ネットでのゲーム、動画配信、動画や画像のSNSへのアップは通信速度を遅くするので、容量の少ないSNSやメールだけにします。また、非常通信を優先させる観点から、不要不急の電話は控えます。スマホですが、Wi-Fiやbluetoothを切っておくと長持ちします。また、充電ができない場合は、緊急の場合に備えて本体の電源を切っておきます。

 

 ポータブル電源は別ですが、これらを衣装ケースや20リッターくらいのザックに入れておきます。そうすればすぐに持ち出せます。予算が許せば、シュラフでしたら冬用ダウン製のがベストですが、スリーシーズンの化繊シュラフなら5000円程度で売られています。体育館が避難所になっている場合はほとんど暖を採ることができません。そんなときシュラフのセットは絶大な役割をすると思います。このシュラフですが、冬はカバーとマットがないと全く機能しません。例えばスリーシーズンシュラフで-5℃対応だったとしてもカバーとマットがあればかなり寒さをしのげます。とにかく眠れないのは、次の日の健康を左右します。

 

 避難所へは水・食料・衣料・寝具とも自持ちが原則です。もっとも何も持たずに命からがらの避難もあるでしょう。今回の場合は避難に少し余裕があって20リッター程度のザックを持って3日程度の避難を想定して考えてみました。車中泊も同様です。車のガソリンも半分以下になったら満タンにしておく等も一つの方法です。ガソリンスタンドに長蛇の列で、給油待ちでガソリンを消費するなんてことも少しは避けることができます。自宅が孤立してライフラインが切れた場合で自宅で過ごすなら一週間程度の備蓄は必要です。それ以上の場合は、もう自助のレベルでは対応できないでしょう。今回は先ず自分でできる最低限度の自助のレベルでどんな備蓄をしておくのか考えてみました。あくまでも体育館での避難所の運営をした経験と冬山でテント泊をする者が考えた内容なので、間違いや抜けている事項もあると思うので、考えるヒントになれば幸いです。まずは自分が備えて自分を守るのがスタートだと思います。それができたら地域で共助、さらに地方自治体や国による支援と続いていきます。

 

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