今年は元日から令和6年能登半島地震が起こるなど、災害にどのように備えるか考えさせられました。三が日が終わり、我が家はどんな備えをしているのか実際にクロゼットから放り出して点検してみました。
カセットコンロ ガスボンベ ポーブルトイレ 台所洗剤 歯ブラシ スプーン
塩 コップ カトラリー ボディーソープ 五徳ナイフ マスク
トイレットペーパー 軍手 ゴミ袋 タオル コッヘル
アウトドアや車中泊で使っている物です。長期の避難生活ならトイレットペーパーやポータブルトイレはもっと必要です。ちなみにトイレは50回分ありました。
水は12リッターのポリタンクですが、最低三日分は必要だと言われています。飲用にはミネラルウオーターを備蓄しておきます。シュラフがあると快適に眠れます。毛布はかさばるのと冬は寒く夏は暑くて寝られません。羽毛シュラフがベストですが、化繊シュラフでもないよりましです。冬はシュラフだけでは寒いのでアルミホイルで全体を覆います。これは百均で売っています。あるのとないのとでは保温性全く違ってきます。もちろんゴアテックスのシュラフカバーがあれば完璧。レインウェアーは雨対策だけでなく冬には防寒具として機能します。ヘルメットがあるといいですが、ヘッドランプ付だとなおいいです。LEDランタンで代用できます。
スマホにはNHKプラスやNHKニュース防災アプリを入れておきます。最近は避難所でもWi-Fiが使えることがあるので情報収集には最適です。また、ヘッドフォンは必須です。あとは着替えやタオルを用意しておきます。自分はタオルと下着ワンセットを真空ラミネートにして備蓄しています。これだと大きさが三分の一以下になります。これも3日分は必要でしょう。もちろんジッパー袋にワンセットずつ入れておけば充分です。
食料ですが、基本的にはアルファ化米を三日分用意します。副食にはカレーなどのレトルト食品や缶詰があります。カレーや即席麺は日頃から使い回して賞味期限が過ぎないようにしましょう。
やはり備えたいのは電源です。台風で一日半停電になったことがあります。大手キャリアの電話中継局は2日程度でバックアップ電源が切れます。そうなると電話もインターネットもできなくなります。情報収集手段はラジオとテレビです。そんなときポータブル電源とソーラーパネルがあれば、昼はパネルで発電して充電し、夜は電源からスマホを充電できます。また、AC100Vなのでテレビを見ることができました。もっとも画像の電源は300Wなのでテレビだけで5時間程度しか見ることはできません。例えば、ニュースや気象情報の時だけ使うとか工夫が必要です。また、ファンが多少回ることがありますが気になるほどではないので避難所内で使えます。スマホだけなら避難者と電源をシェアすることもできるでしょう。夏は扇風機を回したり、冬はちょっとした電気毛布も使えます。避難所でACコンセントから充電できれば、毛布は一晩程度なら使えます。写真のソーラーパネルは40Wなのでないよりもましな程度で、300Wの電源なら100W程度のパネルがあれば、一日中晴天なら6割以上は充電できるでしょう。これなら長期の避難生活でも電源に困ることはありません。ガソリンの発電器も大電力がとれるので便利なのですが、避難所ではエンジン音が出るのと排気ガスが出るので実際には使い回しがよくありません。
意外に便利なのはテントです。避難所ではプライベートがありません。最近は段ボールなどで仕切りをすることもありますが、ない場合は360度丸見えです。そんなときテントがあればプライベートは守れます。体育館内なら1000円程度ので充分です。それでも一人か二人用の背の低いテントで、他の人にひんしゅくを買うようなのは論外です。
紹介したグッズはもともと山登りやアウトドア、車中泊をしていたのでこれを流用した物です。地区によっては毛布もアルファ化米も用意してある住民協議会もありますが、自分たちの所では寝具も食料も水まで持参が原則なのですぐに車に乗せることができるように衣装ケースに入れてあります。もっとも道が寸断すれば命からがら裸一貫で避難ということもあるでしょう。
自分たちには今、何ができるか? できる範囲から始めてみたいと思います。第一自分が助からなければ、他の人を助けることはできないのですから。今家にある物で何をどこまで使えるのか、足りない物は補充して、分散している物はまとめるなど。逆に浸水の怖れがある地域なら二階に分散するなど工夫もあるでしょう。
私たちが住んでいる紀伊半島は、南海トラフの巨大地震が起これば最大17mの津波が来ます。それがいつかは起こるところに住んでいます。だいたい日本列島は環太平洋の造山運動、プレートテクニクスの上に住んでいるのですから、災害が起こるのは自然のなせる技です。それがいつ来るのかはだれにも分かりません。そうならば、今できることを備えるしかありません。例え今備えたことが無駄になっても、やらないよりやって置いた方がいいと自分は思います。