初日の出ならぬ、初月の出時刻は? | バイカルアザラシのnicoチャンネル

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 サイコロジストの日常と非日常を季節の移ろいを交えて描いています。バイカルアザラシのnicoちゃんの独り言です。聞き流してください。

 元日に初日の出を見るのは、日本では多くの人が拝みに行くことでしょうが、初月の出は何時なのでしょう。

 

 初月の出時刻 2024年1月1日21時44分

 方角     東北東方向

 目印     東の空にレグルスが輝いている。

 月齢     19.1

 

 日の出も月の出も地平線に月の接線が触れたときなので、天文シミュレーションでは46分で描いてみました。もう右側部分がかなり欠けているのが分かります。

 

 冬の月は太陽とは逆で高度が高く東北東から出て、西北西に沈みます。しかも冬の月と言えば気温もさることながら何とも寒い風景です。それに北風でも吹いて雪雲も素早く東の空に飛んでいくのを見たら、もう温かい部屋に入ろうと思ってしまいます。まだ秋なら月の高度も低いのと、気温も涼しく月見をするには持って来いの季節でしょう。

 

 初日の出や名月の俳句は多いのですが、元日の空に昇る月を詠んだ歌は見受けられません。もしこんな題材を読んだら世界で初めてのことになるかも。ということで、何ともお寒い話となってしまいました。

 

 それでも月にとってみれば、毎日の天文現象なのになぜ自分を見てくれないのかといぶかることでしょう。ちなみに冬の星座が東の空に昇っています。オリオン座の左隣には全天で一番明るい二重星シリウスが輝いています。このシリウスですが、αとβがあり、主星の周りを楕円軌道で回っており、当面は距離が遠いため口径10cm以上の望遠鏡ならくっきりと見ることができます。

 

 日の出はやはり神々しく素敵なのですが、その年に初めて昇る月もそれはそれて風情のあるものです。月の出を見たらあとは一等星が星屑を蒔いたように輝く冬の星座も美しいものです。南天にはオリオン座の大星雲がぼんやり輝いていて、双眼鏡で見れば蝶のような形を見ることができます。天体望遠鏡にスマホを向ければ、その美しい形を動画で撮ることもできます。星の瞬きも撮れて静止画では見れない美しさも楽しめます。

 

 

 これは自分が撮影した物ではありませんが、YouTubeでよく似た動画を見ることができます。