雲一つない秋晴れの下で | バイカルアザラシのnicoチャンネル

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 サイコロジストの日常と非日常を季節の移ろいを交えて描いています。バイカルアザラシのnicoちゃんの独り言です。聞き流してください。

 日本列島を三つ玉の高気圧が覆っているので雲一つない秋晴れとなりました。櫛田川左岸の集落は国道が通っていてにぎやかです。一方右岸の田んぼでは農地の基盤整備が行われています。狭い段々田は一枚の広い水田に作り変えられています。今は少し殺風景ですが、完成したら美田が広がることになるでしょう。

 

 秋晴れで気持ちが爽やかなのですが、日陰もあります。そんな所でひっそりと咲いているのはヤマハッカの紫の花。中国や朝鮮半島、日本で咲きます。1500万年前、日本列島がユーラシアの東端にあった頃から咲いているのでしょうか。今日は秋風が強くてなかなか焦点が合いません。花言葉は「思いやり」です。道ばたの陰にひっそりと咲く小さな花。大輪で「私綺麗でしょ」と堂々と咲く花よりもこちらの方が美しいと思います。

 

 谷川の傍に咲いているのはヒメジオンの花です。日差しを受けて純白がさらに晒されてまっ白に輝いています。こんな群落がここかしこにあります。そう言えば、今回の基盤整備の工事でムラサキサギゴケの群落が失われてしまいました。だれも知らない秘密のお花畑だったのに・・・。

 

 渋柿が鈴なりです。今にも熟して落ちてきそうです。カメラに当たれば真っ赤にレンズを染めるでしょう。恐々撮影しています。

 

 こんなに真っ赤に熟しています。今が食べ頃なのに。カラスでさえ食べに来ません。昭和の時代なら皮を剥いで軒先にわらで縛って干し柿にしました。甘い物がない時代、干し柿は最高のスイーツでした。一口頬張れば甘さが口いっぱいに広がります。