秋の野原に出てみると | バイカルアザラシのnicoチャンネル

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 サイコロジストの日常と非日常を季節の移ろいを交えて描いています。バイカルアザラシのnicoちゃんの独り言です。聞き流してください。

 立梅用水は東海自然遊歩道に指定されています。用水沿いに遊歩道なのでアップダウンがないため、サイクリングには持って来いの道です。少し涼しくなったので走って行くと、彼岸花が少し残っていました。

 

 彼岸花と言えば、やはり赤ですが、白いのも咲いています。

 

 曼珠沙華 ひとむら燃えて 夕陽赤し

 

 と俳句にありますが、やはり赤が夕陽には似合う気がします。純白の彼岸花はそれはそれで美しい。秋風が吹いていく野原には白が似合います。

 

 紅色のマルバルコウ、アジサイの木にまとわりついてアジサイの緑の葉っぱを背景にこの赤さが目立ちます。その下にはドングリが落ちています。ドングリも秋風にあおられて道ばたに落ちてしまいしました。

 

 マルバルコウの花にはアリがいっぱい来ています。花粉や蜜を集めているのでしょう。冬眠までまもなく。ここぞが食料のかき集め時です。

 

 ツユクサ。もうこの花も少なくなりました。濃い青だった花びらはこんなに薄青に変化して、夏の名残を惜しんでいるようです。

 

 柿の葉っぱは早くも黄葉して、渋柿が熟しています。干し柿にしたら甘くなります。烏さえ食べないで柿の古木に実っています。立梅用水の水門のペンキが剥げかけて、この赤く熟した柿の実がなんだか絵になります。

 

 それにしても今日は、北西風が強くてマウンテンバイクを漕ぎあぐねています。冷たくて、まるで冬のようです。こうして夏が過ぎ去り、秋本番となり、冬を迎えるのでしょう。夏の名残のツユクサ、秋の味覚の熟した柿、早くも葉っぱを落とし始めた梅の木々。秋の真ん中は、夏と冬が少しずつ同居しています。