紀伊半島の神去なあなあ村へ行ってみた! | バイカルアザラシのnicoチャンネル

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 サイコロジストの日常と非日常を季節の移ろいを交えて描いています。バイカルアザラシのnicoちゃんの独り言です。聞き流してください。

 三重県津市に神去なあなあ村という地区がある。映画ウッドジョブの舞台。ここにアマゴ料理を出すというお店がある。アマゴの養殖をしていて釣り堀もある。釣ったアマゴは買い取りで1キロ3500円で格安。スーパーで買ったら五千円以上はするかも。

 

 アマゴのフルコースを注文した。3300円。これを高いと見るかお値打ちとみるかは・・。アマゴの南蛮漬けと桜チップの燻製。燻製は初めて食べた。

 

 定番の甘露煮。頭から骨まで全部食べられる。柔らかい。一見、ミイラのようにも見えるが食べたらそんなことを忘れてしまうから不思議。

 

 アマゴのお刺身。これはかなりレアだと思う。何と言っても、先ほどまで泳いでいたのを刺身にするので間違いなく美味しい。

 

 塩焼き。パリパリに焼いてある。香ばしい香りがある。定番は甘露煮と言ったけど、やはり塩焼きか?

 

 焼き魚にアマゴ味噌をたっぷり掛けてある。だいたい、これだけでアマゴを六匹食べたことになる。ご飯とお味噌汁もあるが、これでもう満腹なった。

 

 ええ、まだあんの? アマゴの唐揚げ。これも美味しい。川魚ってこんなに美味しいのかと思った。ちょっとレア感がある。先ほどまで泳いでいたんだから、生でも行ける新鮮さ。それを贅沢にも揚げ物にするとは。

 

 アマゴセンターだからアマゴ定食なら2尾ついていたら最高だって思っていたのは裏切られた。大小七匹も食べたら大満足。みんな満足した表情をして帰って行くのがよく理解できた。旧美杉村の若宮八幡宮の手前にあるお店。入り組んだ細道を行っても価値あるお店だと思う。

 

 帰りに東屋のようかんを買った。百年前から羊羹だけを作っているお店。途中、菖蒲が咲いている。子どもの日も近いから咲くのも自然。緑の中の薄紫は美しい。

 

 前には川が流れていて釣りをしている。途中で小学生が大きなタケノコを抱かいて持って立っていた。どんな村なのか、さすがにおばあさんたちがたばこを吹かしてマージャンに興じている姿は見かけなかったが、ここは昭和時代の原風景が残っている。ここに来たら映画ウッドジョブ程ではないが、令和の社会にない独特の風情に触れることができる。

 

 連休に入って神去村のテントサイトは満杯で、薪を焚いてご飯を作っている。深緑の中で煙が盛大に立っている。新しい令和のなあなあ日常が始まった。「なあなあ」とは、なれ合いを意味する言葉。神去村では、「なあ」を使う。一言言えば、もう相手に気持ちや意図は通じている。以心伝心なのか、テレパシーなのか。気心を知れた関係だから、言葉は要らない。連休に帰省するならこんな故郷があったらいいと思う。