秋の野原に出てみたら | バイカルアザラシのnicoチャンネル

バイカルアザラシのnicoチャンネル

 サイコロジストの日常と非日常を季節の移ろいを交えて描いています。バイカルアザラシのnicoちゃんの独り言です。聞き流してください。

 誰が植えたのか、それとも種が風に乗ってここに落ちたのか。

 

 やはり誰かが植えたのか? 今年もここに咲きました。

 

 名前が分からない黄色い花。緑の中でひときわ目立ちます。こんなの昔はここに咲いてなかった。外来種なのか? 宵草に似ています。ならば北アメリカからやって来たのか?

 

 こんな所に、キツネノマゴが咲いています。夏から秋にかけて咲くこの花は、美しさの極み。これほど美しい花はありません。花言葉は「美の極致」と呼ばれるほど。

 

 茶花が咲いています。先日、茶刈機で茶葉を落としたばかりなのにもう花をつけました。茶花の上に広がる空はもう冬模様。

 

 トチノキの根っこに開いた洞。中はどこまでも真っ暗です。その入り口にまん丸のキノコ。外から七人のこびとが出てきても不思議ではない空間です。

 

 山の中腹にある銀杏の木。紅葉するところまで黄色くなりました。木の下にはいっぱいギンナンが落ちています。川が腐敗して臭いことこの上ありません。中は真緑の実が入っています。血茶碗蒸しに入れたらほの苦くて美味しいのに。誰も拾う人はいなくなりました。

 

 秋は深まって空は冬のよう。西高東低の気圧配置は容赦なく北西風を日本列島に吹き寄せ、寒気を絶えず送ります。秋の錦は色あせて、紅葉は早くも川の底に沈んでいます。岸辺の原生林は葉っぱを落として細枝だけになり殺風景。広葉樹は早くも冬支度を始めました。その細い枝に蓑虫が暖かい菰を作り冬眠に入りました。