松阪市飯南町粥見にあるリバーサイド茶倉の桜が咲きました。
立梅用水の取水口の桜、今年も綺麗です。
桜の花の雌しべが赤く色づくともう散り始めます。
それもそのはず、レンゲソウが咲いているのですから。
ツツジまで咲いています。いつのまに咲いたのでしょう。
絶壁の岩を真っ二つに切り裂く桜の木。大地に根を強く張って春の日差しを受けて気高く咲いています。
今日はドローンをゆっくり接近させてみました。春風がなびくのですが、花の一つひとつを写し出しました。
針葉樹の緑と落葉広葉樹の新緑の始まり、そして、白や黄色や薄紅の濃淡が美しい。
春の野原に出てみると、レンゲソウやスミレが咲いています。周りの桜は満開を過ぎて、花びらを散らしています。今日は少し風があります。川の岸辺にはツツジが咲いていて目を疑いました。
ドローンは春風に揺られて画面が傾いています。それでも一生懸命風に向かって飛んでいきます。山桜に近づくと風に小枝が揺れています。もっと接近して花びらまで写したいのですが、なかなか上手くいきません。それでも一瞬の微風をついて桜の花の一枚一枚を撮ることに成功しました。赤茶色していた杉の木は、花粉の季節が終わり、緑にもどりました。その緑と山桜のシルエットが美しいです。山桜も純白や薄紅色や赤色が濃い物など、個性があります。垂直の絶壁に咲く一本の桜の根が岩に食い込み真っ二つに裂いています。命って岩を咲くほど強い物なのでしょうか。
稲荷山公園の春の祭典も終わり、棚田では田植の準備が始まります。山凍り、山眠る冬の季節は終わり、山神様も里に下りて、五穀豊穣を約束します。少雨だった冬が終わり、週一で雨が降るようになりました。
桜の花びらが散ると思い出すことがあります。連合艦隊の最後の出撃、天一号作戦が77年前に行われていました。呉港を出港し、瀬戸内海から豊後水道を南下します。片道燃料、援護機なし。4月7日、アメリカ軍の敵機の来襲を受けて、大和は沈みました。北緯30度43分、東経128度4分、水深345mの海にです。3332名の9割の乗組員が亡くなりました。
散る桜 残る桜も 散る桜
乗組員の一人が残した言葉です。もちろんこの一首は、江戸時代の歌人でお坊さんの良寛上人の辞世の句です。明日も桜の花はあるだろう。それでも一夜の風が吹けば、明日は散っているかも知れない。散っていく桜も、残った桜の花びらもいつかは散ります。この大和の乗組員は、対峙した歴史を未来に生かすよう良寛の辞世の句を伝えたかったのかも知れません。 すべてのものは移り去ります。何一つそこにとどまることはありません。
わずか77年前に戦争の惨禍を経験したはずなのに、なぜ人は歴史に学び、今に生かそうとしないのでしょうか。平和を守るにはこんなに不断の努力が要るものなのでしょうか。春風に散る桜の花びらを見て、ふと思ったことです。
朗読ソフトが大和を「ダイワ」と読んでいる箇所があります。その他、誤読が数カ所あります。ご了承ください。