HUBSAN ZINO MINI PRO ドローンレビュー | バイカルアザラシのnicoチャンネル

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 サイコロジストの日常と非日常を季節の移ろいを交えて描いています。バイカルアザラシのnicoちゃんの独り言です。聞き流してください。

 ハブサンから新しいミニドローンが発売されました。ZINO MINI PROという機体で価格は6万円ちょいの値段で、4Kの美しい動画を撮ることができます。初めてフライトした日は、ペットボトルで作った風車が回り続けている中で、風にも負けずドローンは上昇していきます。風があるのですが三軸ジンバルはまるで三脚をつけたかのようにぶれません。カメラの撮像素子は1/1.3インチで高スペックのスマホ並みです。ハブサンのドローンを長年使ってきた方々は待望の機種だと思います。いったいどんなドローンなのでしょうか?

1 安全機能
 リターンツーホームの機能があるので、ランニングパッドがあれば、Hのマークを探して自動で着陸する。信号が途切れたりバッテリーが少なくなると着陸地点まで自動で帰還する。障害物回避機能は秀逸で起伏のある地形や様々な構造物がある日本では必須の機能を搭載している。障害物回避機能をオンにするには3日に一度パソコンアプリによるビジョンキャリブレーションが必要になる。

2 光学性能
 このミニドローンクラスの機体で1/1.3インチの撮像素子を搭載しているのはZINO MINIとPROだけで、1/2.6インチに比べると4倍の面積なのに加え、精度の高いレンズを搭載したのでにエッジの効いた動画が撮れる。ズームも3倍から6倍になった。逆光には弱いのとレンズの映り込みがあるので、フィルターが必要になる。新開発の三軸ジンバルはかなり効いている。動画は4K/30fpsでH.265なので4倍の圧縮率に、さらにフレームレートか200と従来の倍になった。レンズ・撮像素子・画像処理まで格段に進化した。ドローンを操縦する楽しみだけでなく、高精細な4Kで空撮するという光学機器になりつつある。

3 インテリジェントバッテリー
 フライト後満充電しておけば、二日後には適正電圧に放電しメンテナンスが楽。温かい環境でないとバッテリーが規定通り働いてくれない。寒冷下でのフライトは25℃無風でホバリングできるフライト時間35分の半分程度と考えておいた方がいいかも。

4 国土交通省無人航空機登録について
 機体本体、プロポともシリアルナンバーと技適番号が記載してあるので、マイナカードがあればアカウント取得、申請、登録料の支払い、機体番号交付まで最短三日間で手続きが終わる。令和4年6月19日までに登録すればリモートIDの発出が免除される。

5 メンテナンス
 ファームウェアーのアップデートはパソコンを介さずスマホがあればできる。最近のアップデートはHDRが追加。今売り出されているのはコンボなのでプロペラやコードなどは予備があり、2個のバッテリーがついている。JYZ&droneから純正のバッテリーが発売され、サードパーティー製のアタッシュケースや軽量のキャリーバッグが発売されはじめ、アクセサリーも充実してきた。

 H501Aは4年間故障一つせず飛んでくれたので、ZINO MINI PROにも期待したいと思います。日本版を発売するに当たってかなり改良が加えられ、一つの完成形になって出てきました。HUBSANは日本国内でのマンパワーのケアを端折って高機能な機体のコストパフォーマンスを実現したと考えることもできます。国内にもハブサンファンは多いので、ビジョンキャリブレーションなどトラブルシューティングはYouTubeを見ればかなりの部分が解決できると思います。また、4K画像もアップしているのでご覧ください。

国土交通省無人航空機登録をやってみた!

 今年の6月20日から機体重量100gを超えるドローンを登録なしに飛ばすことができなくなります。登録はオンラインで簡単にできます。用意するのは
オンライン登録する端末(マイナカードが読み取れるiPhoneなどが便利、パソコンだとカードリーダーが必要)、マイナカード、機体に貼附してあるシリアルナンバー機体上部の全体画像(例をアップしました)、手数料の900円です。うまくいかなければ、国土交通省のオンライデスクに電話すれば丁寧に回答してくれます。



1 申請者関係入力事項 以下の5項目を入力する。
  
氏名 フリガナ 住所 生年月日 電話番号

2 ドローン関係入力事項
 以下の通り入力する。メーカー製ですがそこにはHUBSANのメーカー名がないので、自作のコーナーで入力するよう国土交通省から指導を受けました。リモートIDは事前登録までは発出が免除されるので、「なし」を選びます。3年後の更新が途切れない限りは、更新以降もリモートIDの発出が免除されるとのことです。
 ①製造者名  
HUBSAN
 ②型式名    ZINOMINIPRO スペースを空けないで入力する
 ③機体の種類
回転翼航空機(マルチローター)
  製造番号 ALA○○○○・・・
  機体重量 0.249kg
  最大離陸重量 0.249kg 重量区分:25kg未満
  機体寸法
全幅0.161m × 全長0.202m × 全高0.062m
  機体画像(全体/上面) ○○○.jpg 機体上部の画像一枚のみアッフロードする
  安全性の確認 以下の次号に
チェックを入れる
  □ 地上の人又は物件に衝突した際に安全を著しく損なうおそれがある機体でないこと
  □ 遠隔操作又は自動操縦による飛行の制御が著しく困難な機体でないこと

 送信するとメールが来るので、サイトをクリックするとマイナポータルに移行する。パソコンにマイナカードをICリーダーに接続し(カード対応スマホではカードを携帯にかざす)、6桁と4桁の登録番号を入力すると手続きが終了して登録完了のメールが来る。以下、支払い番号の確認、登録料の支払い、ID番号の交付、ID番号の機体への記入で手続きは終了。三日間でID番号交付までできます。マイナカードを利用した申請が一番迅速で900円の手数料で登録できます。6月20日以降はリモートIDの発出が必要になるので、事前登録すれば三年ごとの更新が途切れない限り免除されます。また、施行日が近づくと駆け込み登録で登録サイトが混雑したり、アクセスが多くなるとすぐにサイトがパンクしてメンテナンス中になると思うので、早めに登録しておきましょう。

 

 ちなみにアマチュア無線局のように機体に貼附するシールが来るのかと思いきや、国土交通省無人航空機登録のサイドにアクセスして機体ID番号を閲覧して、各自で機体に手書きするなりしろとのことです。新しい機体にサインペンで書くのも格好悪いので、パソコンで粘着シール用紙にプリントアウトして貼り付けたら少しは様になりました。

 

 志摩半島のリアス式海岸を4Kで空撮しました。波の一つひとつ、砂浜の流木の枝、隣にあるホテルの窓一枚一枚、遙か下にトンビが飛んでいるのまでご覧いただけます。

 

 だれでも手軽に美しい動画を撮影することができます。帰りはリターンツーホームのボタンを押せば勝手にエアポートのHの字を探して着陸します。信号が途切れたり不測の事態が起こったときはフェイルセイフティー機能が働いて着陸地点までもどってきます。また、障害物回避機能があるので、前後下の3方向の障害物の前では停止する機能がついています。これだとコンパクトデジタルカメラの値段で美しい空撮を楽しむことができます。ドローンを操縦するという楽しみだけでなく、空撮してから動画をSNSで発信するというそんな時代になりました。