和歌山街道の途中に泰運寺があります。奥山の無住の寺にも紅葉がやってきました。長い階段が続きます。
ここが参道の中間地点でしょうか。本堂はまだ見えません。石段には紅葉が真っ赤に散らしてあります。
全山、紅葉しています。赤や黄色や緑に境内は彩られて、音一つするものはありません。
梵鐘の屋根にはあ雨が降り、瓦屋根に紅葉が映ります。すべてが紅葉に包まれて、ただ静か。
池には鯉が泳いでいます。水面には紅葉が散っています。水面には雨が波紋をつくり、雨がやむと庭の紅葉の木を映し出します。
森の紅葉達は雲のようにふんわり浮かんでいます。夏、緑だった森は、赤や黄色に染められて、もう秋そのもの。
珍しい八角の梵鐘。どうして八角なのか分かりません。鳴らせば涼しい音が秋の森にこだまします。でも、今日は雨。鐘の音も湿りがち。
下り坂はやっぱ紅葉です。春、ここは桜坂になります。春になると人は、ここを登ってきます。でも、今日は雨。晩秋の奥山の無住の寺には誰も来やしません。静かに閑かに坂を下っていきました。