ふるさとの川は、倭姫の命が川の美しさのあまり櫛を落とされたので櫛田川と名前がつけられました。川辺は新緑そのものです。
新緑の中は藤が見事に咲いています。緑に薄紫は春によく合います。
川辺にはクレソンが大量に咲いています。よく見たらほとんど土がありません。街からの排水が流れているだけです。富栄養化はここでも進んでいるようです。それはさながら水耕栽培のようなものです。綺麗な水なら食べたら美味しいのに。
ふるさとの山は新緑そのもの。中央の山の奥には、マイロナイトでできた山があります。この山よりも南側には黒色片岩、この山よりも北側には花崗岩の山があります。つまり、この山は世界の大地溝帯を分断するマーカーのようなものです。しかもこんなに隆起して、山頂にある岩は絶壁になっています。日本を南北に分担する中央構造線が走っている山です。ここでは引き裂かれつつあるとてつもなく大きいパワーを感じることができます。でも今日は静か。いつまでも静かな山であってくれと願うだけです。