あのダルビッシュさんのツイートにでさえ、反対の意見を提示する人がいるぐらいですから、僕の意見に反発する人も、そらぁ、いるわけです

 

 もちろん、リアクションの数は圧倒的に少ないですが(笑)。

 

 ここで改めて、これまで、他の部活動でやってそうで、うちの部活ではやっていないこと、やらせていないこと、について書いた記事を紹介します。

 

① 意味のない声出し

 

② 足並みをそろえたランニング

 

③ 1年生は球拾いだけさせる

 

④ ただただ大きいだけの返事

 

 ここらへんでしょうか。

 

 他にもいろいろありますが、今回のダルビッシュさんのツイートに絡むところでいうと、これだけになると思います。

 

 もちろん、このブログの読者の方だけでなく、同僚の中にも、

 

「ださださコーチは、チーム作りの『基礎』を生徒に教え込んでいない」

 

 と苦々しく思ってる人がいるかもしれません(笑)。

 

 それでも僕がいわゆる「しつけ」としての「ルール」を決めていないのには、理由があります。

 

 たとえば、うちの選手について他の先生から、

 

「女子テニス部の子たち、良い子ばっかりだね」

 

 と言われればすごくうれしい。

 

 これは顧問としての正直な心境です。

 

 全員が全員、勉強が優秀なわけではありませんし(笑)、部活動で優秀な結果を残せているわけではない。

 

 それでも他の先生方から「女子テニス部の生徒たちは良い」と思われるのは、できないなりにも授業を真面目に受け、学校生活に積極的に取り組んでいることを、見てくれているからです。

 

(ちなみに、多くの学校教員は勉学の『成績』や部活動の『成果』だけで生徒を判断することはありません)

 

 問題なのは、それを「自分が指導しているから」と思ってしまう瞬間が、部顧問にはあるんです。

 

 それは、僕にもあります(笑)

 

 生徒が「良い生徒」と褒められると、その「良い生徒」を育てた「自分の指導」を褒められたように、錯覚してしまうのです。

 

 だからこそ僕は、こちらからルールを決め、縛り付け、そのうえで「ちゃんとする」生徒を作り上げる、という作業をできるだけ省きたいのです。

 

 自分が「指導」をしたことで「生徒が変わる」。

 

 これほど、教員の承認欲求を満足させる麻薬は他にありません

 

 そして「部活動」という場は、それを徹底的に追求できる場でもあるのです。

 

 なんてったって、指導に従わない生徒はやめさせる、という伝家の宝刀を常に教員が握っているのですから。

 

 だからなおさら、指導者は勘違いをしてはいけないのだ、と肝に銘じているのです。

 

【次回へ続く】