そらあかんわ | セブ・マクタン島 Oishi Cebu Japanese Restaurant の大将のブログ

セブ・マクタン島 Oishi Cebu Japanese Restaurant の大将のブログ

フィリピン・セブにある日本食屋 Oishi Cebu の大将です。
2010年2月から始めた海外生活。
コロナで帰国出稼ぎ中
フィリピンならではのエピソードを
紹介できたらなと…。




だるまの前の道  ナショナルハイウェイ


マクタン島では 一応メインストリート

正面にはガイサノがあり 人通りが非常に多い


だるまはエースペンションというホテルの1・2階に

テナントとして入って営業している


皆さんに

ガイサノあるし 人通り多いし 宿泊施設あるし

最高の立地条件ですね と言われることが多い


確かに 宿泊する方にとっては非常にいいと思う

買い物できるし タクシーを拾いやすいし 日本食屋がある


しかし 私的には好立地条件ではない




というのも

ナショナルハイウェイには中央分離帯があったのだが

だるまのまん前を開放して 横断歩道ができてしまった

(写真 横断歩道の手前がだるまの駐車場)


ご存知の方も多いと思うが

庶民の足 ジプニー


ホントは横断歩道付近での自動車の乗降は禁止されているが

マナーもクソもない国




堂々と横断歩道上に停車し 客を乗降させる

そしてそれを取り巻く ディスパッチャー 野郎たち


それに加え ジプニーに乗ろうとするP人たちで

だるまの駐車場の前は グッチャグチャになる


夜の8時前後は最悪だ

車を駐車場に入れようとしても ジプニーは2重駐車

駐車場のまん前では P人がウジャウジャ


このウジャウジャいる人たちが 顧客のターゲットならウハウハだが

残念ながら ジプニーで移動するP国の人たちはそうではない


私としては車で来店される P人の客層を獲得しなければならない




P人は車を避けない

クラクションを鳴らし続けて 30秒後にノロノロと動き出す

なので 駐車するのに 一苦労


お客さんからは何度も 苦情を頂いているし

私自身 駐車するときにブチ切れそうになる


悲しくなるくらい 無法地帯になる

ハッキリ言って 営業妨害だ


だからといって 私はあきらめているわけではない


ジプニーを蹴散らし 車を誘導するのも

ガードマンの仕事だ


最初 私はガードマンを派遣するエージェント探しをした

ナイスなガードマンを派遣してくれるエージェント探しだ


8回くらいエージェントを変えたかなー?

ガードマンの質は どこのエージェントも大差ないことがよくわかった

(ドアの開け閉めくらいしかできない)


エージェントがダメなら 自前でやるしかない

次に私はガードマンの教育を行った


車の誘導の仕方 ジプニー ディスパッチャーの蹴散らし方

などを教育した


車の誘導は上手くなったが

ジプニーとディスパッチャーはタチの悪い奴らばかりなので

ガードマンがビビってしまって 強気に対応できない


というのも ガードマンは勤務中は銃を持っていい許可がある

しかし 勤務が終わって家に帰る際 銃は店において帰らなければならない

銃の常時携帯許可がないからだ



強気にジプニーやディスパッチャーに対応していると

奴らはアホなんで逆恨みをする


ガードマンは勤務中は銃を持ってるんで 奴らも手出しはしないが

勤務が終わって 帰宅途中に撃たれたなんて話はザラだ


そんなことになったら 後味悪いんで

ガードマンに強い要求はできない


そんな 凶悪な奴らを相手にするんだったら

行政にお願いするしかない


私は以前 非常にローカルなところに住んでいた

家の隣がラプラプ警察の寄宿舎的なところだった


いつも一緒に レッドホースを飲んでいたので 仲のいいのが何人かいる

彼らに相談したら 巡回の回数を増やしてくれた


しかし 警察はディスパッチャーを蹴散らすことができても

ジプニーをコントロールすることはできない 管轄が違うからだ


ジプニーの違法乗降取り締まりは CTM(交通警察)になる


一応 だるま付近にはCTMの職員が1名配置されている

死亡事故多発地帯だし 非常に混雑するからだ


で このCTM

非常に厳しく取り締まって 切符をガンガン切る人もいるが

大抵はダラダラやって 時々1時間以上いなくなる


その度に だるまからCTM本部みたいなところに

「CTMいねーぞ どうなっとんじゃ!!」とクレームの電話をする


無線で連絡が入るのか 数分するとどこかでサボっていたCTMが戻ってくる

そんなことを 1年くらい続けていたが


一向に改善されないどころか 悪くなってきている感がある


これじゃーアカンのでCTMと直接話をした


大将 「ねえねえ なんでいつもどっかにいちゃうのー?」

CTM 「そりゃー俺たちだって飯を食えばクソもする いつもはいれないよー」


大将 「まあ そうだよねー 休憩も必要だし」

CTM 「そうそう」


大将 「でもさー 1年間ずっと見てるけど 1日に30分以上 5回位いなくなるやん

     クソ長すぎねー?」

CTM 「はははは」


大将 「俺もさー 外人だから偉そうなこと言えないんだけど

     ジプニーにあんなことされたら 商売あがったりなんだよねー」

CTM 「うんうん」


大将 「どうやったら あんたたちがずっとここにいてくれることができるのかなー?」

CTM 「そうだなー 気持ちを渡すしかないんじゃない?」


ってことで 気持ちをちょっとあげて

混雑する時間帯の 17:00~21:30まで 必ずだるまの前にいてもらうようにした


様子を見ていると 確かにそこにいるが 何もしていないに等しい

思いっきり 混雑している

CTMもガードマンと同じで 仕事の内容に個人差がありすぎる


この作戦も失敗だ


私は うーーーーんと考えた

そもそもの 混雑の元凶である中央分離帯を閉じればいいんじゃん


市役所の人たちの話によれば

分離帯を乗り越えて道路を横断しようとして事故が多かったので

分離帯の一部を開放して横断歩道を設置した


しかし 開放後の方が事故が断然多いので 閉める計画がある

と 1年くらい前に聞いたことがある


私としては ホンマに何とかしたいので

分離帯を閉める費用はだるまが出すんで 早く閉じてほしいと

コネを使って 市役所に打診した


しかし 回答はこうだった


実は事故が多いから 分離帯の一部を開放した というのは噂であって

ホントは某大手会社から依頼があり 金のお菓子をたくさんもらったので

速攻 分離帯をぶち抜きました

なのでYOUの計画実行は難しい とのことだった


むぅぅぅぅぅぅぅ  そらあかんわー

裏でいろいろあったのかぁー


金のお菓子の中身を聞くと かなりの額だった

しかも相手は大手企業 喧嘩しても勝てっこない

争って 命を削るのはご免だ


ジプニーで迷惑を被っているのは エースペンションのオーナーも同じ

この事を伝えたら


ニヤッと笑い

「ノーコメント」 と一言 笑


氏があきらめるのなら どうしようもない


長いものには巻かれよう



でも CSあっての商売

私はあきらめません


今度 友達の警官が CTMのボスを連れてきてくれるので

会って打開策を協議します


ホンマになんとかしたいなぁー