つい先日、京都の有名な五重塔である八坂の塔(法観寺)と東寺の五重塔の公開があったので行ってきました。危険を伴うという理由で、下の部分だけですが、見どころがありました。
ズバリ、五重塔とは仏舎利を収めるためのところであるというのが常識ですが、それだけならばなぜ五重塔にしたのでしょうか?そしてなぜ五重なのか?考えたことがあるでしょうか?
私達の体は常に5という基準でできています。指も5本だし、五体満足という言葉もあるように、5が基本なのです。この5をそのまま原則にしたものが「五行」です。五行というのは中国での言葉なので、日本では「五元」もしくは聖徳太子の頃に戻ると「五鎮」といいます。ともかく、私達の体は「5」なのです。
だから、5という「体」の内側にあるのは「精神」です。仏舎利というお釈迦様の骨とはそれを見える形にしているだけで、実は精神がそのままあるわけです。
さて、五重塔の中身ですが、仏舎利に関しては「収めた」という話のみで、見ることができません。見えるのは芯となる中心の柱と周辺を作る4体の仏像です。
これまた五行なのですが、以下のとおり。
東…阿閦如来
南…宝生如来
西…阿弥陀如来
北…不空成就如来
芯の柱とは大日如来そのものとされ、全部で五智如来と言います。
やはり「5」なのです。
そして面白いことに、その働きは「3」で示します。
如来、菩薩、明王 です。
その全体像を示しているのが東寺の講堂にある「立体曼荼羅」です。
これと同じ構造にあるのが、私達の体と精神であるということはあまり知られていません。
体は前述のように「5」なのですが、精神の方は「天・人・地」という精神の3つの在り処を示します。
言い方を変えると、「生まれる、暮らす、(天へ)帰る」ということです。
つまり「降りる」と「昇る」というふたつの方向を伴うということです。これはそのまま「陰陽」ということで、簡単には「男女」です。
余談ですが、男は「昇る」という属性を持ち、女は「降りる」という属性を持ちます。
男はいくつになっても少年のように夢を追いがちですが、女はしっかりと現実感覚を持っているので地へと降りるという意味です。
たとえばひな祭りの五人囃子と三人官女…、この世は意味深なことだらけです。
このように、森羅万象は深い意味を持ちます。陰陽五行を通じて頭に栄養を与えてやりましょう。
▶だるまんの陰陽五行講座 横浜
5月26日(日)『霊的世界の階梯と現実のステージ』 ※後日映像配信あります
場所 横浜駅東口 崎陽軒ビル6F会議室
会費 5000円(税込み)
時間 午前11時~午後1時
お申し込み先 だるまん公式ライン https://lin.ee/ItjOWXCn にて連絡ください。
もしくは メール daruman@mac.com までお便りください。