「土」での「るつぼ」とは、悪人が刑務所に収監されるようなもの…と理解されていると、それは違います。ここで、ちょっと視点を変えてながめてみましょう。
そもそも陰陽五行の示す陰陽という「二元性」の世界こそが真実でしょうか?
そこは勘違いしてほしくないのですが、実は真実ではありません。あくまでも私達の住んでいるこの世界の原則が「二元性」に見える…ということなのです。
簡単に言えば、二元性を乗り越えていくのが人類の進化…ということになります。
たとえば「善悪」という陰陽があります。しかし、どの人も、そのどちらかでしょうか?違いますよね?時と状況において善的でも悪的でもあるのがほとんど多くの人です。明らかに悪としか言いようのない思想とか行動をおこしている人は事実、居ますが、ふつうはどちらかに割り切ることはできません。なぜそうなのかというと、善と悪を通じて自らを高めていくのが人間だからです。でもそのスタートは善悪どちらかに共鳴しやすい性質を持つのが人間なのです。
この陰陽という基本を五行において示すのが「木」と「土」です。
「木」とは「上がる気」です。
「木」の代表とも言える肝臓の気は、すぐに上がりやすいのです。肝臓といえばお酒ですが、お酒を飲んだときの気は上がりますよね?声や態度が高くなり、足元がふらふらしてきます。
「土」とは「下がる気」です。
「土」の代表とも言える胃の気は、食べ物を食道から降ろして、消化のために形を奪ってゲロ状にします。武道でも舞踊でも胃の下に気を集めないと安定しません。落ち着くことを腹が座るというのです。
しかし「木」と「土」の基本的な関係性は
①『「木」気は「土」気へと下がる』ことです。
もともと「上がる」はずの「木」気は「土」気へと下がらないと物事は安定しないのです。
②しかもこれを『木剋土(もっこくど)』と言い、『「木」は「土」に勝ちやすい』と表明するのです。
もう、わけがわからない!
これが五行の難しいところでした。
この「木」と「土」を男女に変えて表現してみましょう。そうするとよくわかります。
男の気はふらふらと上がりやすく浮気やギャンブルなど圧倒的に女より多く、女は男に比べて地に足がついており家庭を守る安定感があり、出産というような大事もこなす力があることは自明の理です。
つまり『「木」…男』『「土」…女』ということです。
①気が上がりやすい男は、女の元に下がらないと(結婚して家庭を持たないと)物事は安定しないのです。
②一般には男は女より腕力も強いく、「男は女より強い」と言われるのです。
ではこの二元性を乗り越えていく先には何があるのでしょうか?
もう男女というたとえは使えません。第三の性とは肉体的なものではなく、精神的なものだからです。
これは五行においては、「木」、「土」の次に来る「水」です。
ちょっと過激な言い方をしますと…
このとき、下がっていたはずの「土」気が「上がる」という反乱を起こすのです。
「木」は「上がる」という特徴をもつくせに「土」へと下がってきました。
しかし「土」はもともと「下がる」という特徴を持ち、自分からは上がらずに下がってきた「木」を受け止めるのでした。
それが、ここでは「上がる」という反乱を起こすのです。
その反乱に対する大きな出来事を「るつぼ」と考えることができるのです。
今まで上がったことのない「土」気に対する処罰が「るつぼ」への収監…とも言えるのです。
正確には、裁判官のような神が居て彼が処罰を行うわけではありません。
「木」、「土」を体験してきた(陰陽二元論を体験してきた)ひとりひとりの人間にとって、気づくべきことを気づかせるのが「るつぼ」の役目です。
次回はこの続きです。「エニアグラム」との関係で考えていきましょう。
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毎月第4金曜日 午後7時~午後9時 (次回は3月28日です!)
参加費 3000円(税込み)
場所 BIZcomfort横浜元町【本館】
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令和7年 3月30日(日) 午後1:00~4:00
会費 5000円(税込み)
場所 横浜駅東口 崎陽軒ビル会議室6階 4号会議室
〒220-0011 横浜市西区高島2-13-12
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