あなたが受けた人生の傷を癒やすには? | だるまんブログ

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生きる知恵である陰陽五行についてだるまんと語るブログ。『だるまんの陰陽五行』(三冬社)より発行。

いつも思うのですが、人生での重要な時や、大変なタイミングに『だるまんの陰陽五行』に出会い、そこから自分を立て直すことができた方が多いのです。

実にありがたいことだと思います。私自身も、そういう時を経ながら描き進めてきており、だるまん的な存在からのインスピレーションを受けて描いているので、さもありなん…ということなのだと思います。私自身もだるまんから教わり続けているのです。

 

しかし、著者としては、単なる私の想念ではなく、はっきりと形にして理論的にまとめていく仕事があるわけで、そこには陰陽五行の図式がとても役立つのです。

 

陰陽を男女に当てはめた時、男は「木」、女は「土」となります。「木」は伸び上がろうとする外交的なエネルギーで、「土」は保ち安定しようとする内向的なエネルギーだからです。ちなみに、これはひとつの象徴であって、男だから「木」だけ、女だから「土」だけ…という意味ではありません。男は「木」が、女は「土」が優位にあるのだという意味だと理解してください。以下、男とか女とか言っている部分はすべて一人の人間の男的な部分、女的な部分だと理解してください。あえて男性、女性という言葉を使っていないのはそのためです。ヒンドゥー教の哲学のいう人間の原質(グナ)の用語で付け加えるなら「木」はラジャス(激質)、「土」はタマス(鈍質)と言えるかもしれません。    

 

ここで人生のある段階でおきた重大な問題を一つの穴としてとらえてみましょう。

男は「木」なので穴を見ないようにします。外交的なのでまずは目先をそらすことが先決だからです。だから男にとって「憂さ晴らし」はとても大切な役割を持ちます。酒や女、ギャンブルの類に足を運ぶように、相撲の戦法の「猫だまし」のような方法が意外と有効な方法なのです。基本の解決にはならなくとも、穴から眼をそらすことで気持ちを立て直す方法もつことが出来るのです。

女は「土」なので穴を埋めようとします。内向的であり、安定を求めるので穴の存在そのものが許せないのです。ところが穴を埋めるには材料が要ります。ここで材料を求めて手当たり次第に周囲を巻き込むのが、従来より女の性(さが)と言われるものです。言い換えると「手負いの狼」なので、同情して手を差し出した者にかみつくことすらあります。本人は全く意識はしないにせよ、「もっと!もっと!」となってしまって、せっかく救いの手を差し伸べてきた相手を引きずり込んでしまうのです。「溺れる者はワラをもつかむ」のような状態かもしれません。

 

五行で言う「木」とは思いのような眼に視えないエネルギーで、「土」は眼に視える物質的な世界にも通じるエネルギーです。だから男の穴は空虚なものであり、女の穴は物質的な底なしの穴にも通じてしまうイメージを持つとわかりやすいかもしれません(繰り返しますが、男にとって穴というものが空虚な実体のないものであるという意味ではありません)。

 

しかし、五行の図式を理解していると、ここに解決手法が隠れていることに気づきます。

『だるまんの陰陽五行』では五行の相剋ルートを進化のための道筋と呼んでいます。この道筋は「木」→「土」→「水」と進みます。

つまり、男の持つ「木」は「土」の前段階だし、女の「土」のほうが後段階なのです。それだけに男の「猫だまし」という解決法は初歩的であり、なおかつ簡単な方法なのです。ちなみに、この究極な猫騙しが自殺です。男はこの世界というものから目先を変えたくて自殺するのです。しかし女の場合、究極の方法である自殺は、男ほど単純ではなく、穴を埋めることのできない恨みを残していくのです。男の方が自殺率が高く、女の方が幽霊が多いという既成事実がこれを証明しています。

 

その解決方法ですが、男はまずは「猫だまし」をしておいてから、ゆっくりと頼りになる女を見出して地に足をつける(「土」に進む)のが大切だと理解できるのです。

女の場合はすでに「土」にあるので男のような「猫だまし」でごまかすことができません。最初から穴に向き合わねばなりません。ここで五行の図式をもういちど見てほしいのですが、「土」の次には「水」があります。そうです。「水」に進むのが解決方法なのです。しかし、「水」というものがなんであるのか、現代人はまだそこまで進化していないのが現状です。

「水」とは真実の自我という意味であって、肉体を自分だと思っている人には到底理解できない「自我」です。自分をこの世界で生かしめている霊的な存在が本当の自分であるという意味なのです。従って、前述の穴に対しては、この穴は肉体にこだわっている偽の自分ゆえの「欠けている部分」という理解が必要になるのです。仏教的に言うとカルマとい前世からの宿題が作っている穴なのです。従って大切なのは穴を埋めることではなく、穴こそが今の自分の存在理由だと理解することなのです。

 

それで問題が解決するのか?と思うかもしれません。しかし、「水」はまだ現代人のほとんどが体験した境地ではないので、知らないだけなのです。実は穴=自分だという境地になったとたん、世界が違って視えてくるのです。もう穴を欠点とは見なくなるのです。

端的な例があの偉人ヘレン・ケラーです。盲目であることや、耳の聞こえないことが欠点ではなく、自分の武器になり、多くの人々を救える立場になったことはみなさんご存知のとおりです。そのように、世界観が変わったとき、まわりを飲み込んでいく蟻地獄のような穴が、救いの水をたたえたオアシスに変わるのです。

 

このように、五行の図式をもっと活用してほしいと思うのです。『だるまんの陰陽五行』シリーズをぜひ、よく読んでいただくことでこの助けになると思います。

なお年内は、以下の日程で講習会もあります。ぜひ、お越しください。

 

▶大阪 2016年12月4日(日)

だるまん講習会 IN 大阪 (午前、午後の2コース)

総合タイトル「陰陽五行で紐解く人生と運命」

①11:00~13:00 「人生とは何か」…五行の象徴と人生の流れ、生まれ変わりの意味について…

②13:30~15:30 「高我と低我」…人は何処に向かうのか、神と人の関係と、紡ぎ出される運命の謎について…

場所  富田林市民会館(レインボーホール) 大阪府富田林市粟ヶ池町2969番地の5

費用  ①②それぞれ5,000円  ※①②両方受講の場合、9,500円

申し込み&問合せ先     小松 希灯

             liblib.2525@gmail.com

             090-7759-7118

 ・お名前

 ・メールアドレス

 ・電話番号

 ・①②両方受講かどちらかだけかお知らせください

以上のことを明記の上、お申込みください。なお、お支払いは事前振り込みになります。

 

▶横浜連続講演会  2016年12月11日(日) 午前10:00~12:00 (会場9:45)

総合演題… 東洋医学と神々  八幡宮、弁財天と「水」の疾患 

会場  崎陽軒本店 貸会議室  6階4号室   横浜市西区高島2-13-12

  http://www.kiyoken.com/rental/honten/h_access.html

費用  (事前振込みでおねがいします)  単発の場合 一回  5000円(税込み)

     (申込の後、返金はできませんので、ご了承ください)

お申込み… 堀内歯科クリニック(045-664-3864)メール… daruman.info@gmail.com