『だるまんの陰陽五行』シリーズに登場するキャラクターでも人気者なのがオカマの鬼「ジェニー」ちゃんです。
自惚れにひたっている（エゴのインフレーション）男に、ついつい惚れてしまう可愛い？オカマちゃんです。しかし、そのままですまないのが『だるまんの陰陽五行』シリーズの良いところで、その結果、ジェニーちゃんと、その惚れられた男は霧の濃い沼のようなところにいつのまにか移動されているのです…。
五行で言うと、エゴのインフレーションとは「木」という「思い」と「水」という「エゴ」が重なっている状態です。もともと人間は精神的にも肉体的にも「木」から「土」という経路をたどらねばなりません。「土」とはこの場合、現実感覚です。そして、霧の濃い沼とは「土」の世界を象徴しています。つまりは、「木」から「土」に行きにくくなっているような（エゴのインフレーション状態）人間を「土」に運んでくれる便利な存在なのです。
心理学的にはこれを「トリックスター」といいます。「思い」の中に酔っている、あるいは「思い」の中に窮している人間の現状をいたずらしてハチャメチャにして、いつの間にか現実世界へとリセットさせるような存在であり、その手法は「笑い」です。トリックスターは多くの物語に登場します。バックスバニー、クレヨンしんちゃん、多くの愛すべきキャラクターたちはすべてこれにあたる…といえばイメージがわきやすいでしょうか？そしてわが「ジェニー」ちゃんもこの一人なのです。
『だるまんの陰陽五行』シリーズでは、しかし、ジェニーを通じてもうひとつの大切なテーマにふれます。
それは「治癒力」ということです。
「治癒力」を五行で言うと『「土」に落ち着かせること』と言えるでしょう。「土」とはすべての中心であり、臓器では胃、家庭では母、つまり現実を生きていく上での大黒柱なのです。多くの疾患はこの「土」の状態が歪んでしまうところから自然治癒力がうまく働かない状態に陥るのです。しかし、たいていの場合はやがて自然治癒力が発動して治癒していくのです。医療の仕事とはこの「自然治癒力」をいかに発動させやすくするか…ということでもあります。
しかし、多くの病人は症状を早くとりたいあまりにその原因に気が及びません。こういうとき、無理にでも「土」に向けないと治癒力が働けないのです。たとえば、生活を規則正しくするとか、食事を見直すとか、ストレスに対して対処するとか、こうしたことも「土」的なリズムにあわせることになります。
わがジェニーちゃんは、むりやりにでも「土」にひきずりこむ存在なので、別の言い方をすれば『「治癒力」を与える者』でもあるのです。
ところで、ハロウィンでの名言「トリック・オア・トリート」はもちろんご存知でしょうが
トリック つまり いたずら と、
トリート つまり 治癒 が
ここに登場していることにお気づきでしょうか？つまりハロウィンの悪霊たちは、ある意味、トリックスターなのです。
しかも、ただのトリックではなく、可愛い子どもたちが変装した悪霊たちであるように、どこか間抜けで憎めない「いたずら」の主なのです。
さて、もうすぐハロウィンですね。
変装したハロウィンの子どもたちに混ざって、こっそりジェニーちゃんがひそんでいるかもしれませんよ。
来たる10月22日にはこのジェニーちゃんの話をします。どうぞ、みなさん、おいでください。
▶横浜 2016年10月22日（土） 午後18：00～20：00
演題 だるまんキャラクターシリーズ② ジェニーの謎
…オカマの鬼は世界を救う？…
会場 崎陽軒本店 貸会議室 6階4号室 横浜市西区高島2-13-12
http://www.kiyoken.com/rental/honten/h_access.html
費用 4300円
お申込み 堀内歯科クリニック（045-664-3864）メール… daruman.info@gmail.com
