Dark sideからの毒霧 -28ページ目

虚無感

空っぽだよ。

心の中が。

体の真ん中に大きな穴が開いたみたい。


何もやる気が起こらない。

少し動くことすら煩わしい。

こんな状態で仕事できるんかな。


簡単には埋まらないよな、この穴。

終演

すべてが終わった。

ひとつの物語の終わり。


開放感、刹那さ、悲しみ、淋しさ…

様々な感情が去来する。


彼女と別れたあと、終わった~っと誰もいない通りで独り言を繰り返し、目に涙を浮かべてた。

半年以上も続いた片想い。

でも、もう終わり。


明日からニュートラルな自分になる。

とにかく前へ。


愛してた。

久しぶりに本気で。

ありがとう。

そして、さようなら。

明日からはただの同僚。

特別な感情はもうなくなる。

不自然なかかわりから、自然なかかわりへ。


迷惑掛けたね、ごめんね。

でも、もう終わったんだ。

ほんとにありがとう。

大好きだったよ。

最後の雨

雨は上がり、最後の夜がやってくる。

彼女は『焼肉』を楽しみにしてるらしい。

2日連続の雨で今日の夜以外の予定はすべて流れてしまったみたい。

連休最後の夜を楽しませてあげられれば。


珍しく書いてあった日記には『会社の方』って表記。

『方』なんて使われるような人間じゃないよ、オレは。


彼女が何を考え、彼氏がいるのにオレと2人で食事に行くのか。

わからないまま終わるこの想い。


もう立ち止まらない。

泣けるほど愛したけど、うれしい涙は流せなかった。

最後くらいは、オレは天に勝った。

でも、あなたの心には勝てなかった。


最後の晩餐を楽しみましょう。

精一杯、最後の想いをあなたにささげる。