偽りの幸せ
オレがかみ締めた幸せ。
笑顔をみること。
一緒の時間を共有できること。
それって幸せだったのだろうか。
オレが幸せだと思っていたこと。
その一方で、それを当たり前のように過ごしている人もいる。
その人はそのことに感謝しているのだろうか。
オレが感じてた幸せは幸せではなかったんだ。
オレはもっと幸せになりたかった。
独り占めしたかった。
世の中の不条理に腹が立つ。
どんなに想っても叶えられない想いばかり。
ふざけるな。
幸せ者がオレをあざ笑う。
オレのことなど気にも留めずに幸せを謳歌してる。
いつか地獄に落ちるがいい。
オレが足を引っ張ってやる。
この焦土に引きずり込んでやる。
思い知れ。
厄
厄年だ。
いいこと。
今年の出だしは好調だった。
はずだった。
しかし。
時間を掛けてもっと距離を縮めたかった人には出会って1日で彼氏ができた。
頼りにしていた先輩が移動して分不相応の立場に押し上げられた。
職場でのクーデターで、勤務が厳しくなった。
使えない人間たちのフォローばかり。
今日も外人たちにわがまま放題言われ、その対応でずっと動けなかった。
癒しを求めて話しかけても、きっちりした敬語で完全仕事モードでつれなかった。
もう嫌だ。
こんな人生。
誰からも相手にされない。
しんどいとき近くにいてくれる人のいない日々。
もういい。
闇の中
このつらさから逃れるためには。
欲を無に。
愛が欲しい。
誰かを愛したい。
誰かに愛されたい。
その欲さえ捨てられれば楽になる。
その欲がなければ職場のストレスさえどうにかすればつらくはないはず。
高みを望んでいるわけじゃない。
ただ愛が欲しい。
誰からも相手にされてない現実。
それがすべて。
すべてに見放され誰も耳を貸してくれない。
そんな現実が地獄のように思えるときもある。
光明は見えない。
光。
そんなものが有るのかさえもオレには信じられない。
有ったとしてもそれがオレを照らすことはないんだろう。
希望。
それが有る人は前向きに諦めず進んでいくのだろう。
それがないオレはただ立ち止まり叫ぶだけだ。
未練がオレを縛る。
勇気があれば前に進める。
その勇気は一握りも持ち合わせてない。
どうにもならないのは自分が悪い。
助けを得られないのも自分自身の責任だ。
八方美人を表では演じて、裏では極悪人。
きっと愚かなオレのすべてはすべての人に見透かされてる。
それを気付かないオレは手のひらの上を飛び回ってる悟空のようだ。
ただ叫び、もがき苦しんで生きながら終焉を待ち望むのだろう。
自分の少しの良心が自死を思いとどまらせる。
生きる理由がなくなったとき、終焉は訪れる。