八角唐物盆を入手しそこないました(涙)

 

 これで、乱飾の真行草の完成が遠のきます。

 

 乱飾の真に必要なものは

・及台子大

・高麗雲鶴一重口水指

・備前杓立

・唐銅建水

 になります。

 

 ここで「えっ?!」と思われるかも知れませんが、そう、備前なんですね。

 

 信楽は棚物に不可なんで、楽のない時代には備前が用いられていたと考えられます。

 

 勿論、極真の三段には備前は登場しません。

 

 真行草の不思議な取り合わせ。こうして鑑みると、備前が棚物に載せられる理由も分かろうというものです。台子に使えるものが他の棚物に使えないはずがないですから。

 

 さて、入手したのは

 

八卦盆(おそらく玄々斎好写)
 
丸盆大(おそらく大円盆圓能斎好写)
 どちらも裏千家の好み物であると思われますが、当流で使われる物と同寸であったり、多少違ってもほぼ同じということはそれ以前に似たようなものがあったことを示唆します。
 
 大円盆圓能斎好写(掻合)は一尺一寸。淡々斎好(真塗)が一尺だそうです。
 
 これに対し、真で用いる唐物盆には決まりはなく、一尺一寸以上であれば良いようです。但し、朱であることが求められた様ですよ。八卦盆が青貝、丸盆が真塗であることを鑑みると大きな差だと言えます。
 
 組み合わせる道具も変化しており、火箸の飾り方も変わります。
 
 少しずつ再現していきたいですね♪

 

 

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「抹茶は甘い飲み物です」

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 お抹茶に抱くイメージってどんなものがありますか?
 お茶会ってどんなところでしょ?
 茶道ってどんなことしてるんでしょ?

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 実は、お茶会って愉(たの)しいところなんです!

 一般的なイメージだとしゃべっちゃいけないみたいな感じですかね?

 でも、本当はそんなことなくて、正客と亭主の会話の邪魔をしなければ、話していいんですよ。雑談はダメですけどネ(笑)

 そして、抹茶はとても甘い物なんです。

 苦い抹茶は「安い抹茶」とか「点てる人が下手」ということ。上手な人は甘い抹茶を点てられます。

 さらに、自分たちだけのために用意された小さな美術館として、日本の伝統工芸に身近に触れられます。陶器、漆器、指物、竹工、金工、羽細工、鋳物、織物、染物、建築、造園、書や香などが所せましとそこにあります。

 そして着物で出掛ける場所としてこれほど相応しい場所もありません。

 月桑茶道教室では、そうしたお茶会へ行くための心構えや喫(の)み方、お菓子の頂き方など、様々なシチュエーションで体験いただけます。

 ご興味ございましたら是非お出掛けください(*˘︶˘*).。.:*♡

 コロナ対策は手洗いの徹底、マスクの着用にて各自お願いいたします。当日発熱の方はご参加をお断りすることがございます。予めご了承ください。
 

 9月23日は旧暦八月廿一日、十五夜は過ぎておりますけれども、月見の設えをいたします。

 

 

 また、会終了後はおしのぎがございます。

 お時間の許す方はお召し上がりくださいm(_ _)m

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 濃茶 
 薄茶


 定員5名(別途手伝い枠3名)
 

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■日時
 令和6年9月23日(月・祝)
 濃茶:13:00~14:30
 薄茶:15:00~16:30
 

 開始15分前までにお越しください。
 時間はあくまで目安です。時間通りに終わるとは限りませんのでご理解ください。
 茶事終了後、お時間のある方はお残りください。簡単な酒席がございます。
 

※濃茶【こいちゃ】
 本来のお茶。一般的に思い浮かべる抹茶よりもどろっとして濃い抹茶。菓子は上生菓子を添える。
 

※薄茶【うすちゃ】
 一般的に抹茶といわれると思い浮かべる抹茶。菓子は干菓子または半生菓子を三種以上添える。
 大寄せでは上生菓子にてお出しすることも多いです(笑) 
 

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■会費
 5000円(濃茶・薄茶)
 会費は当日封筒に入れてお出しください。
 

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■参加方法
下記予約ボタンより予約をお願いいたします。

 

STORES 予約 から予約する


■申し込み締め切り
 定員になり次第募集終了です。
 また、菓子の都合もありますので、一週間前には締め切らせていただきます。ご注意ください。
 加えて、キャンセルもそれまでの受付とさせていただきます。キャンセル料は全額お支払いいただきますので、ご了承ください。


■ご新規さまへのお願い
 当日キャンセル後、ご連絡取れない方が多いため、ご新規さまにつきまして会費の事前振込をお願いすることになりました。何卒ご協力おねがいいたします。


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■服装
 洋装OKです。
 ただし、できるだけゆったりとした【外出着】でお越しください。ジーンズやミニスカートはお控えください(できるだけ膝丈より長いもの)。カジュアルすぎる物はお避け下さい。
 男性は七分裾などの短いものはNGです。
 また、当会はお稽古会ですので、お着物の場合は小紋、浴衣、絣など普段着や紬などの普段着・お洒落着(無紋の訪問着)でOKです。
※通常のお茶会は色無地紋付以上の礼装となります。

 

■ご用意いただくもの
・懐紙【かいし】
 お菓子を頂いたりする際に用います。
 

・菓子切り【かしきり】
 菓子を着る金属や竹などでできた楊枝です。金楊枝ともいいます。
 

・扇子【せんす】
 茶道用の扇子です。礼をする際などに必要です。五寸、五寸五分、六寸、六寸五分があります。
 

・帛紗【ふくさ】
 茶道用の帛紗。点前をする際に亭主が腰につけ、道具を清めるのに用います。
 ※習われている方以外は不要です。
 

・小帛紗【こぶくさ】または出し帛紗【だしぶくさ】など
 茶盌(ちゃわん)が熱いときや道具を拝見する際に用います。濃茶には必須です。
 ※お貸しいたします。
 

 以上のものにつきましては、
 ・薄茶席の方はできるだけお持ちください。
 ・濃茶席の方はお持ちください。
※ご用意のない場合はお貸しいたします(未経験の方)。
 

・替え白足袋または白靴下
 足袋カバーをお脱ぎいただいても構いません。洋装の方は履き替えていただきますので、必ずご持参ください。
 

・封筒
 会費は封筒に入れてお名前をお書き添えの上、ご持参ください

 

 

 

 茶道をしているとよく耳にする「本物」。

 

 贋作は当然偽物ですが、本物という言葉には偽物ではないものというニュアンスはないように思います。

 

 そこで本物とはなにか?を考えてみましょう。

 

 例えば棗。

 

 ベークライト(樹脂)製のものは、本物ではない。

 木加工品(木くずを固めたもの)も本物ではない。

 木製は本物ですね。

 

 漆は、

 カシュー塗装は本物ではない。

 中国産の漆は本物(本当の漆なので)。

 国産は上物か?というと、人によっては国産は使いにくい(粘性が高すぎる)ということもあるそうです。

 

 陶器や磁器は

 土を偽物ということはないので、

 電気窯は本物ではない?

 登窯や野焼きは本物?

 

 ここまでは「材質の話」ですね。

 

 現代の舶来品は漢作唐物とは呼びません。漢作唐物と呼ばれるのは少なくとも江戸時代までに渡来しているものを言うようです。但し、江戸時代に渡ってきたものを新渡【しんわたり】と呼んで、古いものと区別する向きもある様です。

 

 また、贋作は偽物で、写は本物。

 

 このあたりの本物は「広義の本物」といえます。

 

 茶道の世界で本物というのは「千家十職の品」とか、そういうブランディングではなく、「次第が整っている」ことや、「誰が見ても上物である」こと、「著名な人が持っていた由来がある」ことや、「長年使われて育っている」ことが重視されるように思います。


 逆にブランドにだけ頼っている人は本当の名品を見つけられない人であるとも言えます。

 

 千家十職であっても数物や稽古物は作っていますし、千家十職だからといって、良品とは限りません。


 逆に千家十職でなくても、良品をつくる人はたくさんいます。千家十職以外でも家元の書付のある品は沢山あります。

 

 本物というのは「誰が見ても良いもの」で「次第が整っていて」「由来があって」「育った茶道具」と言えるかもしれません。

 

 そのうえで、そうした道具がポッと出の金持ちが持っていてもなんの感銘もなく、由緒正しき持つべき人が持ってこそ、価値が高まるというものだと私は思っています。

 

 私のところにも、一つだけ唐物(狭義の唐物)がありますが、由来もわからないし、次第も整っていませんから、本物にはまだなっていないと言えます。

 

 いつか、本物だと言ってもらえるように精進したいと思います。

 

 

 

代表的な天目『窯変』

 

 

 天目がその主座を明け渡したのはいつ頃か?というのは明確に分かっていませんが、井戸茶盌は十六世紀初頭には日本に入っていたと考えられます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そもそも天目とは建盞であり、日明貿易によって日本に下賜された物です。日明貿易は朝貢貿易であり、献上品に対して倍する下賜品が贈られたことから、諸外国が進んで臣従したという形式だからです。

 

 しかし、明王朝の財政が悪化したことで、朝貢使節団の数が制限されるようになり、天目もその数を減らしていきます。

 

 そして、あの事件が起こります。

 

 そう、【寧波の乱】です。

 

 寧波の乱は大内氏と細川氏の政治対立と、博多と堺の経済対立が結びついて起こりました。

 

 詳しくは拙書『数寄の長者』の一節をお読みいただくといいかと思います。

 

『数寄の長者〜戦国茶湯物語〜竹馬之友篇』

第一章 動乱前夜 第三服 乱有寧波

 

 

 


 寧波の乱は国際問題に発展し、以後三十六年にも及ぶ断交となります。このため、博多も堺も大打撃を受けました。

 

 

 しかし、商人たちは商魂たくましく、次の取引先を探しました。それが朝鮮と東南アジアです。

 

 この頃から大規模に高麗物や嶋物(島物)が入ってきました。折しも村田珠光が提唱した侘数寄が後継者・村田宗珠によって京都で流行していた時代です。

 

 また、この東南アジアへの進出が、南蛮貿易に繋がって行くのです。

 

 倭寇で発展する博多と、南蛮貿易で発展する堺という特色が生まれると、博多と堺の対立は緩和します。これは、大内氏が兵庫津を失い細川氏が確保したことも関係していると考えられます。

 

 茶道に歴史あり。

 歴史に茶道あり。

 

 茶道を知らずして歴史を知った気になってはいけませんし、歴史を知らずして茶道を知った気になってはいけないという好例かと思います。

 

 点前偏重の茶道がまかり通る中、点前が茶道に占める割合は十分の一ほどでしかありませんから。

 

前に購入した次郎棗、由来が不明であったのですが、つとネットサーフィンをしていて「寿老棗」を見つけまして「あ!」と声を挙げてしまいました。
 
「じゅろう」と「じろう」の語感が同じであることに気づいた訳です。
 
 寿老棗というのは長棗の一種で、蓋が浅いのが特徴です。
 
 長棗はやや蓋の懐が深く、棗を細長くした形をしていますが、寿老棗は茶桶茶器を細長くして棗形にした形をしています。
 
 現代では圓能斎好みの寿老棗があります。

 

 こちらは、別の寿老棗。

 

 次郎棗はこの寿老棗とほぼ同形です。

 

 やや畳付の周囲が細くなっていますかねぇ〜。

 

 あースッキリ!

 あとは寿老棗の由来と好みを調べていきます♪

 

 ただ、寿老棗の寿老人から来ていると思われるので、七福神信仰が全国的に流行する江戸時代以降の名前かも知れませんが。

 

 但し、寿老人自体は福禄寿とともに室町時代に入ってきているので、七福神自体は、室町末期には畿内で知られるようになっています。
 
 これは竹林七賢図などが流行していて、それに仙人や天神を宛てたものだそうですよ。
 
 個人的には寿老棗の方が古そうに感じていますがこれ如何に!?

 

 

 寿老棗については、千家では「圓能斎」が初出のようです。

 となると次郎棗→寿老棗という流れですなぁ。

 

 それではやはり、河太郎にヒントをえて、河次郎では語呂がよくないと次郎棗になったと考えるほかないようです。