お茶券の申込みをしたメールの返信に若宗匠から「お点前しませんか?」とのお誘いがあり、二つ返事で「やります!やります!やらせてください!」と返してから到頭この日がやって来ました。
朝の苦手な私でも、目覚ましの一分前に起きる奇跡(笑) にしても、休みの日の六時起きは辛い……(爆)
早起きしたとはいえ、1分では余裕が有るわけでないので、肉まん(お茶会の日の定番朝食)を食べて、風呂に浸かって目を覚まし、身支度を整えて、一路家元会館へ。
九時集合の筈なんですが、皆様既にお集まり。こ、これ以上早く起きるのは無理なのでカンベンして!(汗)←誰も早く来とは言ってない
久しぶりの家元会館ですが、こちらで点前するのは初めてです。
道具立ては「釻付の風炉に青磁の皆具」と聞いていましたので、まぁ、心配することはなかろうけれど……と思いましたが「男点前でいいのかどうか?」が気になりました。
そう、私は、男性ですから男点前を習うのが普通です。ただ、当流では女性しか教えていない先生が多く、男点前を見た事がない方が多いのです。
私の師匠である笠井宗匠は「先代から教わってるわよ」と私以前に男のお弟子さんを取ったときに教えてもらったという話を聞かせてくれました。
といっても、棗の甲拭きがあることと、建水後の御両器揃えを両手で行うぐらいの違いしかありません。
若宗匠(会長先生)に確認すると「いいと思います。みなさん見たことないでしょうし」とのこと。これで一安心。
今回は各部屋の人たち含めて50名しかいないとのことで、お客さんが少ない少ない。
若宗匠からは「ゆっくりやってください。人数が少ないのでたくさんいれるとあっという間に終わっちゃいますよ」と言われていたのですが、皆さん(これはお客様を含む)も、少人数に馴染みがないのと、「待たせちゃよくない」という意識が働くのか、結局八名とか七名とか入れちゃってましたw
それでも、普段からすると少ないんですけどね。
サクサク終わって、私は四番手。
一番驚かれたのは、やはり茶筅の動かし方と柄杓の湯の垂らし方です。「は、速い。機械みたい!」というのはよく言われます。
で、皆さん「手首のスナップかしら?」とおっしゃるので「臂ですよ。利休百首にも『臂から振れよそれが秘事なり』とありますので」と申し上げると、みんなで手を振り始めるwwww
「いや、老人ホームじゃないんですからw」と大爆笑。
私の席らしい席になりましたw<人の席でやるなwww
それと、抹茶の甘みを引き出すためには湯の注ぎ方と茶筅の動かし方が大事であるという話をお伝えしました。
この動きを「でもそれは都流の動きではない」と仰った方も居られました。
ですが、「いの字三回、シャラシャシャラシャラ、のの字で出す」の「い」と「の」は「穂先の動きではなく、手の動きであると、笠井宗匠から習っている」とお伝えしたところ、何も仰られなくなられました。
「お茶は美味しいのが本義」とは家元先生の言です。
あとは、他の方の点前を見ていて、気になったのは、茶杓を手の中で遊ばせていた(指で軸回転させることは「当流の所作としてはない」と師匠はおっしゃいました)ことや、いささかお茶の量が少ない先生方もいらっしゃいましたので、お抹茶の量などの話なども水屋でさせていただきました。
で、私が実践してみせると、先程の「都流の動きではない」と仰った先生が「そう! この量よ」と指摘。他の方の量が大分少ないことを指摘なさってました。
この日の最大のポイントは「皆具は使い取りなので、蓋置や建水に引かない」ということが抜けている先生方がいらっしゃったということ。
第一席の中川先生(だと思う)が、のっけから注意なさいまして、私も見ていたらそれは注意するだろうなぁ~と思いながら、一席目が終わったあと皆で緊急会議。一応、私は「杓立は使い取りですから、建水には引かないです」と申し上げました。
これには理由がありまして、朝、道具を用意する際、柄杓がどちらなのかで、言い合いというほどでもないのですが、見解の違いがありました。
私は、風炉の皆具ですから、刺通しと進言したのですが、他の先生方は「月形の身削ぎ(風炉柄杓)」と逆に覚えてらっしゃいました。
当流では炉の皆具は「月形の皮削ぎ」を用いますので、これがあべこべになってしまったようでした。
そこで、一計を案じます。
会長先生が通りかかったところで「先生お花をご確認いただけますか?」と部屋に誘っておいて「道具はこれでよろしいでしょうか?」と確認いただきました。
すると……「先生、柄杓刺し通しに替えてください」と。
ですよねぇ~~~~~~!(心のなかで拍手)
ということで、水屋の先生にお願いして交換していただき、無事一日きちんとした道具立てて点前をすることができました。
この、炉の皆具は月形の皮削ぎには、理由があって、台子小や高麗台子などは背が低いため、刺し通しだと杓立から引き抜く際に、天板裏にぶつけてしまうからです。月形の皮削ぎならば、天板に当たることなく、杓立から引き抜くことができるのです。
流儀の中では、私も古株(年上の先生でも私より茶歴が短いことが多い)になりましたので、こうした会に参加していくことはとても良いことだなぁ~と思いました。
それと、水屋に入ったらまずは箱(作者と銘の確認)は見ないといけませんね。



