本日は旧暦十月十日、十日夜(とおかんや)です。
 

 これは東日本で多く行われていた行事で、藁鉄砲で地面を打ってもぐらの害を払うとか、大根の背が伸びて肥え太るのを祈るなどといった、作物豊穣の民間行事です。

 また、月見も行われ「十日夜の月」と呼ばれ、「中秋の名月」「後の月」に対して「三の月」とも呼ばれます。

 似たような行事としては「亥子(玄猪)」がありますが、これは日にちが動く(干支による)のに対して、十日夜は旧暦十月十日と決まっており、川越付近などはこの行事が混ざって「田の亥子」とも呼びます。

 三名月として十日夜の月も数えられますが、大分淡く、あまり知られていないのですが、長野県安曇地方では「稲の月見」と称しているそうです。

 この日に掛ける軸としてはやはり「月」ですが、二つの月で大分掛けてしまっております。そこで俳句などは如何でしょう? 「実るほど頭を垂れる稲穂かな」有名な詠み人知らずの俳句です。意味も深いですし♪ 「月在青天水在瓶」なんてのもいいかもしれません。

 

 和歌なら「宵のまに 出でて入りぬる 三日月の われて物思ふ ころにあるかな(よみびと知らず『古今和歌集』千五十九)」などは如何でしょう?

 

 

 

 

購入元:京王新宿
購入額:🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟
 
 中央林間で催された茶友・宗綾先生のお茶会帰りに、京王新宿の茶道具店「千華」さんへ立ち寄りました。
 
 先日、取置してもらった小棗を引き取りに(支払いもね)。
 
 作者の八木澤祐三さんは、基石と号されていた竹工芸師です。

 昭和5年2月 栃木県大田原市生まれ。
 昭和24-27年 故中田錦石先生に師事、竹工芸を学ぶ。
 昭和30-58年 千葉県工業試験場、産業工芸課に勤務し、竹工技術に関する調査、研究、指導を業務とする。
 昭和48-現在 新綜工芸会会員。
 昭和55年-現在 千葉美術工芸会会員。
 昭和55-57年 編組竹工芸品製作作業技術技能検定主任委員。
 昭和58-62年 国際協力事業団の竹細工長期専門家として、フィリピンの人づくりプロジェクト、プログラム4に配属、NACIDA,CITCにおいて業務を遂行。
 平成元年 千葉県指定伝統的工芸品認定。
 永年勤続千葉県知事表彰(昭和56年)。
 千葉県卓越技能保持者知事表彰(昭和56年)。
 
 現在はお弟子さんの山本富彦さんにその技術が受け継がれているようです。
 
 こちらの小棗は遺作とのことで、八木澤先生は数年前にお亡くなりになられたそうです。
 
 籠ということで、籠という字の付く熟語で考え合わせれば、季語で使える季節を知ることができます。
 
冬籠(ふゆごもり):三冬の季語。雪国などで冬の間、家から出ずに籠って過ごすことを指します。

虫籠(むしかご):三秋の季語。虫を飼うための籠のことで、秋の風物詩です。
 
煤籠(すすごもり):暮(晩冬)の季語。大掃除の際に、邪魔にならないよう別の部屋に籠ること、あるいは埃よけのために物を籠に入れることを指します。
 
麦藁籠(むぎわらかご):仲夏の季語。麦わらで編んだ籠のことです。
 
蛍籠(ほたるかご):仲夏の季語。ホタルを捕まえて入れる籠のことです。
 
茶摘籠(ちゃつみかご):晩春の季語。茶摘みの際に用いる籠
 
抱籠(だきかご):三夏の季語。寝苦しい夜に抱きかかえる籠で出来た枕のこと。竹婦人(ちくふじん)。
 
籠枕(かごまくら):三夏の季語。竹でできた枕。
 
鶉籠(うずらかご):秋の季語。うずらを飼育する籠。
 
鳥屋籠(とかごもり):晩夏の季語。夏の末、鷹が羽の抜けかわる間、鳥屋にこもっていること。とやいり。とやぶみ。 
 
 さて、どんな物語を添えましょうか。
 
 当流では小棗であれば包帛紗で濃茶に使えますから、濃茶器に使えば当流らしいですね!
 

購入元:ヤフオク
購入額:★★★★★☆
 
 ようやくこれで七種建水全てが作家物になります!
 
 長い道程(みちのり)でした(笑)
 
 箪瓢建水は、瓢箪を逆さにした形をした大建水で、七種建水の中では最大容量を誇ります。
 
 大脇指や差替も大きいのですが、横広なだけあって、存在感もあります。
 
 陶器の写は下が細長くなっているものが多く、蓋置を底に仕込めないため、長建水の扱いとなるので、唐銅のこれも長建水に分類されることもありますが、これは普通に仕込めます(笑)
 
 作者の高井凌雲は、加賀象嵌を得意とする金工師で、南鐐銚子や銀瓶を多く製造しています。唐銅や白銅の茶道具も多く、これはその一つかと思います。
 
 実は、無銘の箪瓢建水は持って居たので、こちらが手に入ったということは、そちらは何方かにお譲りすることになりますねぇ〜。
 
・瓢箪の代わり
・瓢箪から駒(馬)
 
 として使えますが、これは高井凌雲なので、「雲」としても使えるのがありがたいですね。

 本日は旧暦十月七日、最初の亥の日、玄猪【げんちょ】です。

 別名「亥の子」、「亥の子祝い」「亥の子祭り」とも。

 主に西日本の風習ですが、茶道を通じて全国に広まりました。

 亥の子餅を作って食べ万病除去・子孫繁栄を祈る、子供たちが地区の家の前で地面を搗(つ)いて回るといった風習があります。

 古代中国で旧暦10月亥の日亥の刻に穀類を混ぜ込んだ餅を食べる風習から、それが日本の宮中行事に取り入れられたとも言われています。景行天皇が九州の土蜘蛛族を滅ぼした際に、椿の槌で地面を打ったことに由来するという説もあります。つまりこの行事によって天皇家への反乱を未然に防止する目的で行われたのだそうです。

 この行事は、次第に貴族や武士に広がり、民間の行事としても定着しました。農村では丁度刈入れが終わった時期であり、収穫を祝う意味でも行われました。

 亥の子餅を食べるのは「猪の多産」にあやかるという意味があり、子孫繁栄を願ったものです。

 子供の行事としては、地区の子供たち(男子のみの場合もある)が集まり一軒一軒を巡って、歌を歌いながら平たく丸いもしくは球形の石に繋いだ縄を引き、石を上下させて地面を搗く「お亥の子参り」や「お玄猪さん」があります。東日本のる旧暦10月10日に行われる同様の行事「十日夜(とおかんや)」と類似してる藁鉄砲を使う地方もあります。子供たちが石を搗くとその家では、餅や菓子、小遣いなどを振舞われました。

 石を搗いた後は各家庭の庭先に石の形に半球の穴がのこり、大きいほど喜ばれた。またその風景が初冬の風物詩であったそうですが、いつしか「へこませられると困る」という風に変わり、搗かれる前に玄猪餅を包みにして渡すという風に変わりその中身がお金に変わっていったようです。ハロウィンによく似た感じですね!

 玄猪というのは、本来旧暦十月の別名で、これは旧暦十月が「亥の月」だからです。

 亥は「水」の属性をもち、火に剋つとされていますから、火を使う行事はこの頃に行われます。すなわち「炉開き」です。

 重なるということが縁起がよいとされることから、玄猪を上亥とし、武家が炉を開く時期であったとも伝わります。二の亥の日が中亥。三の亥の日はが下亥。

 町人茶は二の亥の日か三の亥の日に炉を開くものなんだそうです。今年は三の亥があります。

 これはなにも茶道に限ったことではなく、「炬燵を出す」とか「火鉢の使い始め」なども、この日からということだったと言われています。信心深かった昔の日本人は、こうした風習を大事にしていました。
 今ではストーブの使い始めなども、この日にするといいと言われます。

 この時期の掛軸としては「壺中日月長」「紅炉一点雪」「瑞気満高堂」など如何でしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明年6月14日、こちらの千葉市茶道会館さんで釜を懸けることになりました。

 

「都流らしいお道具で!」と、館長の藍原宗華先生から依頼されましたので、流儀のお棚でバッチリやりたいと思います♪

 

 まだ席構成などは決まっておりませんが、月桑庵ファンの方に一足早くお知らせしなければ!!!!と、記事にさせていただきました。

 

 6月14日は旧暦四月末日(廿九日)なので、おそらく私は端午の節供に因ませていただくかと。


 お茶券代は点心付きで4000円とのこと。

 

 詳細が分かり次第、改めて告知させていただきますので、続報をお待ち下さい♪(ご予約は承ります)

 

 実は、十五年来の茶友さんが、中学校の茶道部で教えてらして、そこに伺った際に、同じく茶友の藍原先生にお願いされたという次第です。

 

 私としては渡りに舟。

 

 釜を懸けさせてくださる所を探していた訳ですから。

 

 こうしたことは売り込まないと駄目かな?と思いつつ、売り込み先が思いついて居なかったのですw

 

 お問い合わせ先はdarkpent@gmail.comまで。

 

 よろしくお願いいたします。