宗澄庵をあとにしまして、次はどこへ行こうか?と迷っておりましたら、同行のWAさんから「月窓軒」というリクエストがありまして、月窓軒に並びます。
雨の日だからか、月光殿の大広間に並ぶことになっていたのですが、案内役の人が廊下にいて、その方に整理券を交換してもらってから並ぶ形だったようで、「え? そうなの?」的な感じに。
こちらは台東区の表千家不白流のお席。
入ろうとすると、正客で揉めてらっしゃるようですが、私は声を掛けられなかったので、さっさとお詰めに。
出ていらしたお席主は、台東区のお茶会でお席を持たれていた先生でした。
白和棚
永楽の根竹皆具より水指
時代の鉄鉢
流派好の蓋置
など見どころ満載。
白和棚というのは、丸卓の地板が六角形になって、卓下がある棚物で真塗。天板下の鰭板がつながっていて雲になっていることが特徴です。
地板と中板の間に細い六本の柱があり、中央から建水が出し入れできるようになっています。
不白の流れは「雪輪棚」や「米棚」に代表されるように卓下を好まれるみたいで、いつもながら面白いと感じます。
永楽の皆具は、永楽家の孫が生まれたときに「すくすくと育つように」と願いを込めて作られたものだそうで、席主もお孫さんが生まれたときにお求めになられたとか。
このお席ではなんと「甫竹」の茶杓が出ました。
甫竹というのは、慶首座【けいしゅそ】に茶杓削りの技を学び、利休より秘伝を授けられた?という利休・織部の下削りをした茶杓師です。堺の商人で、絹商人だったといわれ、重右衛門と呼ばれています。
茶杓の裏はしっかり拭き漆が拭かれており、表の煤目も素敵な茶杓でした。眼福の至り。
お正客さまがあまりお話になられないので、ついお席主さんとはなしてしまいました。
末席に座っておいておしゃべりするのは慎まないといけませんね。