塩瀬の薯蕷饅頭が「甘い餡を入れた日本初の饅頭」であったということが確認できました。

 

 足利義政公による「日本一番」の称号、秀吉にも愛され、山城大掾を与えられていたり、なかなか凄い一族ですね。

 

 屋号は饅頭屋で、奈良饅頭が最初だったため、材料が大和芋なんですね。

 

 初代は林浄因。大陸から渡ってきた人物で、建仁寺僧龍山徳見に弟子入りし、師の帰国についてきて日本へ。

 

 奈良で饅頭を作り、大いに喜ばれ、宮中に招かれて、後村上天皇より宮女を賜ります。この宮女と結婚した際に、紅白饅頭を配ったのが紅白饅頭の始まりだとか。

 

 龍山徳見歿後に大陸へ帰りますが、二人の子供は奈良で饅頭屋を営みます。長禄4年(1460)惟天盛祐が京都へ移り住み、

 

 この京都の饅頭屋も二つに分かれ京北家と京南家があり、応仁の乱で京北家が疎開したのが三河国設楽郡塩瀬。以後、京北家は塩瀬を氏としました(饅頭屋塩瀬氏)。

 

 京南家は林道太が当主の頃で、応仁の乱で奈良に疎開します。道太の子・宗二は連歌師と親交が深く、牡丹花肖柏から連歌を学んだとも言われ、肖柏から古今伝授として奈良伝授を受けたとされています。三条西実隆の子公条(きんじょう)が奈良詣に訪れた際には案内をしていたともいい、交流が伺えます。林宗二は天正九年(1581)七月十一日、八十四歳で亡くなりました。明応七年(1498)生ということになりますね。

 

 牡丹花肖柏は津田宗柏(文安元年(1444)〜大永七年(1527))の師でもあり、晩年堺に住んでいますから、広く奈良饅頭が人気を博したことでしょうね。

 

 津田宗柏とも交流があったと考えられます(津田宗柏が兄弟子にあたる?)。

 

 ちなみに、京北家は次郎を名乗っていましたが、江戸時代に江戸家と京家に分かれましたが、寛政十年(1798)になくなった京塩瀬氏は九郎右衛門で、六十五歳。彼が最後の京塩瀬氏となりました。享保十九年(1734)生ということになります。

二度咲きの 花は咲けども 使はじと
初物好きの 吾妻人かな 道舜
 
 茶花ではよく二度咲きの花は使わない(初物だけ)ということを言いますが、これは二度咲きが季節感を狂わすことから言われるようになったもので、明確になにかに駄目と書かれている訳でも、その理由を述べたものも見たことがありません。
 
 ただ、当流でも二度咲きの花は初花に劣るとして使わないですね。
 
 これは、人を迎えるのに初物でないことを嫌った武家の習慣のような気もしますし、私などからすると「花が無いよりいいじゃない!」と思ったりします(笑)
 
 ちなみによく使われる「二番花」というのは薔薇の育成で使われる専門用語と出てきましたが、専門家ではないのでよくわかりません。
 
 江戸時代は初物が好まれ、戻り鰹も「猫またぎ」と呼ばれて嫌われたなどという話もあります。
 
 もしかするとそのあたりから来た「初物を尊ぶ文化」なのかもしれませんね。

 本日は旧暦六月一日、癸卯己未丁丑、水無月朔日です。

 

 六月といえば水無月というお菓子を思い浮かべますが、やはりどこの和菓子屋さんも新暦で発売されるので、どうにも旧暦の水無月晦日に入手することはまず不可能です(涙)

 

 水無月晦日は新暦8月15日になりますので。

 

 水無月というと「水の月」という意味だそうですが、これ「田圃に水が張られている(もしくは貼り始める)田園風景がみられる月」と解釈するのがいいそうです。新暦に当てはめて「梅雨だから」とか説明しているのは大間違いですので注意してくださいね。

 

 

 さぁ、恒例の別名解説です♪


水張月【みずはりづき】

 田んぼに水を張る月であることから、水張月と呼ばれています。

 

水月【みなづき・すいげつ】

 水無月の原形でしょうか。

 

皆仕月【みなしつき】

 田植えなどの農作業が一段落して終わったという意味で「みんな・しつくした」という意味から「皆仕尽」⇒「皆仕月」と呼ばれるそうです。

 


弥涼暮月【いすずくれづき】

 弥は接頭辞。涼しい暮れ方の月。涼暮月とも。

 

松風月【まつかぜづき】

 暑くなり、風が恋しく吹くのを心待ちにすることから。風待月とも。

 

涸月【こげつ】

 日差しが強くなり土が乾きやすくなりからでしょうか?

蝉羽月【せみのはつき】
 薄い着物を着ることを透ける蝉の羽に見立てて言う。

暑月【 しょげつ】
 暑中のある月。

田無月【たなしづき】
 田の月ではなく、農作業が終わった(田圃ですることが無い)という意味か?

常夏月【とこなつづき】
 常夏の花の盛んな月

林鐘【りんしょう】
 支那音楽の十二律の一。基音の黄鐘(こうしょう)より七律高い音。

鳴神月【なるかみつき・なるかみづき】
 雷鳴が多い月の意。鳴雷月とも。

炎陽【えんよう】
 照りつける夏の太陽のこと。転じて陰暦六月のこと。

建未月【けんびづき】
 北斗七星の柄が旧暦で未の方位を向くことから

旦月【たんげつ】
 陰暦六月を則旦ともいうので、その月の意か

晩月【ばんげつ】

 晩夏の月という意味ですかね?

伏月【ふくげつ】
 夏の不摂生から、潜伏し秋に発病する温熱病を「伏暑」ということから?

陽氷【ようひょう】    
 氷は「陰」の意味。強い日差しと濃い影のこと。    


 ほかにもまだまだありますが、随時追加していきますね♪ 

 

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「抹茶は甘い飲み物です」

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 お抹茶に抱くイメージってどんなものがありますか?
 お茶会ってどんなところでしょ?
 茶道ってどんなことしてるんでしょ?

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 実は、お茶会って愉(たの)しいところなんです!

 一般的なイメージだとしゃべっちゃいけないみたいな感じですかね?

 でも、本当はそんなことなくて、正客と亭主の会話の邪魔をしなければ、話していいんですよ。雑談はダメですけどネ(笑)

 そして、抹茶はとても甘い物なんです。

 苦い抹茶は「安い抹茶」とか「点てる人が下手」ということ。上手な人は甘い抹茶を点てられます。

 さらに、自分たちだけのために用意された小さな美術館として、日本の伝統工芸に身近に触れられます。陶器、漆器、指物、竹工、金工、羽細工、鋳物、織物、染物、建築、造園、書や香などが所せましとそこにあります。

 そして着物で出掛ける場所としてこれほど相応しい場所もありません。

 月桑茶道教室では、そうしたお茶会へ行くための心構えや喫(の)み方、お菓子の頂き方など、様々なシチュエーションで体験いただけます。

 ご興味ございましたら是非お出掛けください(*˘︶˘*).。.:*♡

 コロナ対策は手洗いの徹底、マスクの着用にて各自お願いいたします。当日発熱の方はご参加をお断りすることがございます。予めご了承ください。
 

 7月30日は旧暦六月十三日ですので、水無月に因んだ設えでおもてなしいたします。月桑庵の定番【霙点前】です。

 

 会終了後のおしのぎがございます。

 お時間の許す方はお召し上がりくださいm(_ _)m

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 濃茶 霙点前
 薄茶 


 定員5名(別途手伝い枠3名)
 

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■日時
 令和5年7月30日(日)
 濃茶:13:00~14:30
 薄茶:15:00~16:30
 

 開始15分前までにお越しください。
 時間はあくまで目安です。時間通りに終わるとは限りませんのでご理解ください。
 茶事終了後、お時間のある方はお残りください。簡単な酒席がございます。
 

※濃茶【こいちゃ】
 本来のお茶。一般的に思い浮かべる抹茶よりもどろっとして濃い抹茶。菓子は上生菓子を添える。
 

※薄茶【うすちゃ】
 一般的に抹茶といわれると思い浮かべる抹茶。菓子は干菓子または半生菓子を三種以上添える。
 大寄せでは上生菓子にてお出しすることも多いです(笑) 
 

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■会費
 5000円(濃茶・薄茶)
 会費は当日封筒に入れてお出しください。
 

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■参加方法
下記予約ボタンより予約をお願いいたします。

 

STORES 予約 から予約する


■申し込み締め切り
 定員になり次第募集終了です。
 また、菓子の都合もありますので、一週間前には締め切らせていただきます。ご注意ください。
 加えて、キャンセルもそれまでの受付とさせていただきます。キャンセル料は全額お支払いいただきますので、ご了承ください。


■ご新規さまへのお願い
 当日キャンセル後、ご連絡取れない方が多いため、ご新規さまにつきまして会費の事前振込をお願いすることになりました。何卒ご協力おねがいいたします。


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■服装
 洋装OKです。
 ただし、できるだけゆったりとした【外出着】でお越しください。ジーンズやミニスカートはお控えください(できるだけ膝丈より長いもの)。カジュアルすぎる物はお避け下さい。
 男性は七分裾などの短いものはNGです。
 また、当会はお稽古会ですので、お着物の場合は小紋、浴衣、絣など普段着や紬などの普段着・お洒落着(無紋の訪問着)でOKです。
※通常のお茶会は色無地紋付以上の礼装となります。

 

■ご用意いただくもの
・懐紙【かいし】
 お菓子を頂いたりする際に用います。
 

・菓子切り【かしきり】
 菓子を着る金属や竹などでできた楊枝です。金楊枝ともいいます。
 

・扇子【せんす】
 茶道用の扇子です。礼をする際などに必要です。五寸、五寸五分、六寸、六寸五分があります。
 

・帛紗【ふくさ】
 茶道用の帛紗。点前をする際に亭主が腰につけ、道具を清めるのに用います。
 ※習われている方以外は不要です。
 

・小帛紗【こぶくさ】または出し帛紗【だしぶくさ】など
 茶盌(ちゃわん)が熱いときや道具を拝見する際に用います。濃茶には必須です。
 ※お貸しいたします。
 

 以上のものにつきましては、
 ・薄茶席の方はできるだけお持ちください。
 ・濃茶席の方はお持ちください。
※ご用意のない場合はお貸しいたします(未経験の方)。
 

・替え白足袋または白靴下
 足袋カバーをお脱ぎいただいても構いません。洋装の方は履き替えていただきますので、必ずご持参ください。
 

・封筒
 会費は封筒に入れてお名前をお書き添えの上、ご持参ください

 私を批難する人たちがよく使う「あの人は本物を持っていない(知らない)」という言い回しがあります。


 この人たちが言う「本物」という言葉に私は語弊があるように感じている……というお話です。


 茶道の世界には、稽古物・窯物(工房物)・作家物・時代物・○○名物……というような区別があります。


 ですが、全てを作家物や時代物以上で揃えるのは事実上無理です。そこで、写を使うのですね。


 写にも、作家物と稽古物とありまして、まぁ、私は稽古物でよかろうと思っています。


 が、世の中にはそれは本物ではないという人が一定以上いるというのが実情です。


 では、本物とはなんでしょうか?


 土が同じ、焼も同じ、作家も同じ、違うのは窯ですかね。登窯で焼かれたものと、電気窯で焼かれたものは質感が大きく違います。茶陶では登窯が上とされますし、そこに値段の違いが出ます。


 ですが、学ぶにおいては「稽古物でも学べる」んですよ。土の感触や、畳付の景色は稽古物と作家物で大きく変わるものではありません。


 印や高台などは違ってくることがあります。


 学ぶ気があれば、どんなものからでも学ぶことができるのです。


 勿論、いいものに触れることは大事ですから、いい茶会に顔を出し、正客を進められるように精進することは辞めてはいけません。


 小さなことを積み重ね、大きな気づきの因と為すことが大切なのです。


 勿論、木加工品(木製ではなく、木屑を固めて作ったもの)や樹脂製のものは私も「本物ではない」と考えますよ?(笑)


 でも、彼らの言う本物とは、ニュアンスが違うんですよね。


 作家にも失礼ですし、そもそも器物にも失礼です。


 なんとはない道具を使い続けて育てていくのもまた茶人の嗜みと思うので。