霙点前は【みぞれてまえ】と読みまして、月桑庵オリジナルの点前です。

 

 師匠に許しを得て、披露しております。

 

 どういうことかというと

 

・水の代わりにかき氷を使う

・濃茶を各服点てで行う

・馬盥茶盌を用いる

 

 のが決まりです。

 

 使用する水指は

 

・平水指

・手桶水指

 

 のどちらかです。

 平水指の場合は蓋を使わず、かき氷を山盛りにします。

 基本は運び(焼締の平水指)が似合いますが、長板や台子でも可能です。

 

 手桶水指の場合は、蓋を閉めて据え置きです。

 

 手桶水指については、以前、及台子で霙点前をしたことがあります。

 こちらも長板の点前が可能です。

 

 風炉は朝鮮風炉に合わせていますが、切合風炉であればよいと考えます。

 前欠風炉は、大ぶりなので、平水指や手桶とのバランスを考えると、あまり相応しくないと思います。

 

 かき氷は、ハンディタイプの電動かき氷機を専用で使っています。

 

 濃茶を点てたあと、柄杓で半分かき氷を掬って、濃茶に落として素早くお出しします。

 

 すると、溶けた氷に冷やされた部分と温かい部分とが交じった濃茶になり、涼気がアクセントになって、いつもどおりの抹茶がガラッと変わった印象を受けますよ。

 

 かなり甘みを引き出せる人でないと、難しい点前ですが、チャレンジしてみていただきたいですね~♪

 是非、やったよ!という報告をいただきたいものです。


 ちなみに霙点前の稽古茶会が7/21にあります。是非お出掛けくださいm(_ _)m