暗黒の相棒の旅館再生の裏側お話します・・・ -15ページ目

ど~もです!

第9章配信開始~♪

さて、今日のテーマは、

「ホテルや旅館経営において、儲け過ぎても、儲けなくても問題がある」です。

これは、私が学生時代に某大学の余暇産業の公開講義に参加した際に

その時の講師のある経営者がおっしゃっていたことである。

儲けないのは問題であるが、儲け過ぎることは、顧客満足の低下など

様々な問題を引き起こし結果的に将来多大なる損失を起こすという意味である。

正直初めてこの話を聞いた時はへぇ~、位の印象でした。

しかし、今はこの言葉の重さを十分過ぎるほど感じております。

その理由が今回の利益への欲望から始めるこの旅館の転落を

最前線で見てきたからである。

では、どのような事が起きたのか??


それでは、本編スタート!



秋の行楽シーズンが終わり、11月も終わりになると年末まで混雑もひと段落。

むしろ、お客様は少なく、この時期に全館休業を設け、

法定の施設点検などを行う旅館が多いほどです。


さて、ここで少し脱線しますが、この旅館は会員様が多く利用されます。

そのため、年間を通じて常に一定数のお客様が来館されていました。

よって、1年のうちで唯一全館休業となるのが、この法定点検の時なのです。

しかし、全館休業といっても事務所業務は休みはありません。

予約の電話や問い合わせの電話など、特にこの時期は年末年始の

問い合わせが多く、通常よりも電話の数は多いです。


よって、全館休業時にも2人程度は旅館に残って留守番が必要です。

1年目はIさんと私が担当になりました。

というか、志願したのですが。。。(笑)

だって誰にも邪魔されずに仕事ができるから~♪

私の予想通り本当にこの時間は楽しかったです。

当然かかってきた電話の9割は弟子の私が出ましたが、

休憩時間には停電で入れない自分の旅館の温泉の代わりに

近くの旅館の温泉に入りに行ったり、勤務時間が終わったあとに

簡単な飲み会があったり。

ホントささやかではありましたが、一人で旅館に転勤してきた

私にとってはとても楽しい時間でした。

Iさんとの師弟関係が強くなったのは言うまでもありません。

楽しかった~♪


さて、話を戻すと。。。

この時期は本来お客様もいないため、収支はマイナスになることが普通。

しかし、1年目は違いました。そのわけはある会員様のグループです。

このグループは本来この旅館の近くにある高級旅館と提携しており、

グループとしてその旅館に毎年多額の補助を出し、

多数の会員様を送客しておりました。


しかし、この年は事情があってその高級旅館を利用することができませんでした。

そこで、白羽の矢が立ったのが同じ地域のうちの旅館。

知名度も施設の豪華さも雲泥の差があったため、豪華な料理と特典、そして

うちの旅館で最もきれいな6室だけを提供するという条件で、

毎年その高級旅館に使っていた多額の補助金をうちの旅館に使ってもらえる

ようになりました。

後々知ったのですが、どうやら私が退職した時にいた部の部長さんがかなり

尽力してくれた結果実現したようですが。。。

結果どうなったか?

相手側の要求に応えるため現在ある料理プランの上に最上級の料理プラン作り、

その料理にこれでもかという特典を付けて特別プランとして販売しました。

補助金の投入額はそのプランだけ通常の倍額!

よって、最高の料理と最高の特典をつけて、通常ではありえない価格設定を

したにも関わらず、補助金のおかげでお客様の支払い額は小額。

よって、販売開始直後から多くの予約をいただくことができました。


結果、本来この時期ではありえない価格のお客様がどんどん来館され、

ホテルの売上はアップ!めでたしめでたし!!


ってそんな訳ないじゃん!!!


販売が好調になってくるとどうしても起こる問題が客室の問題。。。

最初は、足の悪いお客様がきれいな部屋よりベッドのある部屋がいいと

言ってきたことから始まりました。

すぐに本社の代表者に確認をとり、特別にということできれいな部屋でなく、

ベッドのある部屋にて予約を取りました。

すると、次々とベッドの部屋を希望するお客様が出てきました。


同じように予約を取っていくと、次第に本社のほうである欲望が出てきます。

通常6室しか販売できないこの宿泊プランだけど、ベッドのある部屋が

良いお客をベッドのある部屋で予約を取れば、高い単価のお客が

多く取れるな・・・と。


次に、販売可能な6室を売り切った日にどうしても泊まりたい

お客様からきれいな部屋でなくても良いから泊まりたいという申し出がありました。

前回同様すぐに本社に確認を取ったところ本人が良ければ、

上層階の部屋で予約を取れという通達が来ました。


完全に本社が売上に対して欲を出した瞬間でした。

本来約束として、きれいな部屋だけを出すという約束だったにもかかわらず、

客単価の高いお客様をたくさん取るために会員様のグループに

確認も取らずに勝手に他の客室でも販売しました。。。


結果どうなったか??

売上はこの時期にしては異常な額となり、多大なる利益を旅館、本社にもたらしました。

しかし、確かに豪華な料理を出し、この旅館で出しうる最高の特典をつけましたが、

もとの高級旅館にネームバリューや施設でかなうはずもなく、お客様の評価は微妙・・・

おまけに本社が勝手にきれいな部屋以外の部屋で販売したことも当然

グループ側にばれ、このプランの実現に尽力してくださったある部の部長の

顔に泥を塗っただけでなく、二度とこのグループがうちの旅館に補助金を

多く投入することはなくなりました。。。

全ては、売上のために欲望を出した本社のために。。。


さて、今回はここまで!

次回は年末年始のお話♪

今回で多大なる利益を上げた勢いそのままにこの年末年始まではかけぬけます!!


今回もご覧いただき誠にありがとうございました。

次回もお楽しみに~♪


以上です。

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