初めてのガラケーは連絡が届くと
ボタンがチカチカと光っておりました。
LINEのようにポコポコ続かずに、
長文もおくることはなく、
ただ尊い緩やかなやり取りがありました。
連絡が来るかもと深夜まで、
うつらうつらとしていると、
たまに携帯が光り、
瞼の奥を貫くのでした。
その刹那の光で、
どれだけ私の心が
救われたことでしょう。
その思い出が、
どれだけ私を生かしてきたことでしょう。
そんな貴女のためであれば、
いくらでも縛られたって苦ではなく
もっとしっかり見張っていて下さいねと言えるでしょう。
貴女が本当にどうしようもなく、
打ちのめされ立てない日には
縛られた鎖で貴女を手繰り寄せられるでしょう。
それでもやはり、輝く貴女に焼き切られてしまうのでしょうかね。