初めて人間失格を読んだとき、彼は僕だと思った。
卑怯で、他人を小馬鹿にしながらも
怖くて嘘をついて取り繕っていて
ああ、こんなに他人に打ち明けてしまっても良いのだと思った。
そこでふと、親に彼は僕と同じだと言ってしまった。
そこからしばらく言葉を失って浮かべられた涙に
ああ、言ってはいけない事だったと思った。
本心など打ち明けてはいけず、僕は僕ではいけないのだと知った。
嘘をつくのは上手くなって、沈黙は金だとも学んだ。
それでも幾ら失格と言えども僕も人間なので、時折
昂ぶる感情に流されどうしようもない時がある。
そして思い返せば例外なく、それら突発的な選択は全て間違えてきたので、尚更恥が堆く積まれ今の僕をここまで押し上げてきたのでしょう。
唯一、自分の嘘も本音も分からずに吐露して
届くと知って、勝手に弱さも許されると思って
いっつも
せんきゅ。