戸隠へ 飯綱山に参拝 その5(飯縄山へ) | 「小屋」へ行ってきます

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『秩父曼荼羅小屋』の管理人。大峯山龍泉寺大先達(修験道)。

やっとー飯縄山です。
当日の天気予報は微妙なところでしたが、なんとか「曇り」でもってます。

飯縄山は1917mのそこそこ丁度良い標高の山です。
老若男女、登山として人気のある山。

縄文時代、飯縄山は火山だったそうです。
ですから、火の山です。飯縄権現は火の神でもあります。

飯縄神社への参拝が目的なので、白衣に修験道の結袈裟をかけて登ります。



一の鳥居から歩くと十三仏+馬頭観音があります。
程よい感覚で安置されているので、一つ一つお参りしながら登っていきます。
(よって時間がかかります)

信仰は薄いのかな・・と思えるような少し寂しさを感じるものもありました。
でも、もとは修験道の山のはず。
私達の格好を怪しく見る登山者がいましたが
行者さんが行き交うことが違和感のない日がくると信じて。

少し開けた場所からけっこうな霧・・・そして寒い。
山頂で雨降らんでくれ~~


必死でやっと頂上らしき場所まで到着。
が、建物なんてどこにもない。神社はどこ?飯縄神社どこ??

足元に赤い屋根を発見。まさかコレ?


こちらでした。

え・・・・ぼ、ぼろいでございます。すみません。
入口の屋根は私の背より低く、落ちてきそうです。

展望のよい場所にあるので
たくさんの登山者がいましたが、記念写真を撮るだけで
ほとんどの方はお参りせず「何ココ?」とか言ってる人もいて
手を合わせない神社に成り果てている・・・
なんだかとっても・・・・・悲しすぎるーー。

中に入ってお参りする人はほとんどいないでしょう。
雨が降った際に雨宿りする人はいるかもしれません。

お参りは気合を入れました。ここで勤行するが目的ですから。
声をあげ、音を鳴らし、無我夢中で。観音経は外せない。
そして人払いされていました。


お参りを済ませ、写真を撮らせていただき
外に出ると、さっきよりも明るい。太陽が出ている!

気合が通じたのかな、と自己満足ですが
きっと応えていただけたのだと信じて。ヨシ!

あれよあれよと晴れてきます。
戸隠山も見えてきました。暑いよ・・・


小さな飯綱権現の社も青空に。


飯縄山の水に大腸菌が発見されたと聞きました。
いまはどうなのかわかりませんが

火山に清らかな水がなければ、神の山になれません。
本来の姿に戻る日がくることを願うばかり。

そのためにも、行者が祈り歩くことが必要なのかと。


最後に下山する前にもう一枚。
真っ青の中の光は格別でした。見てるぞ その意思貫けよ てか?


十三仏で一緒に写真を撮ると記念バッチもらえるヨ


飯縄山シリーズおしまい