金鑚神社(かなさなじんじゃ) | 「小屋」へ行ってきます

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『秩父曼荼羅小屋』の管理人。大峯山龍泉寺大先達(修験道)。

小屋へ行ってきますというブログタイトルにもかかわらず
小屋そのものの記事をほとんど書いていません、すみません。

小屋を基地にして、いろいろ埋もれた場所に行ってみよう~
というコンセプトです、よろしくお願いします!


金鑚神社(かなさなじんじゃ)

読めない、嚙む嚙む。

埼玉県児玉郡神川町字二ノ宮にある神社

(ウィキペディアより)
社殿後背の御室山(御室ヶ獄)を神体山として祀る。山を神体山とするため、社殿には本殿は設けないという古代祭祀の面影を残すことで知られる。


自然由来のものをご神体として本殿を設けないという神社は
大神神社(奈良県)
諏訪大社(長野県)
と金鑚神社だけです。

古代の神社には社殿がなかったという話があります。
もともとは自然信仰の日本ですから
なかったと思います。

ただ、山や海、水や木や岩に祈っていたと思います。
それが本来の姿だったと思います。
その恩恵を受けて生きていられるのですから
当り前のことなんですけどね。


金鑚神社(かなさなじんじゃ)のご祭神は
天照大神 (あまてらすおおかみ)と
素戔嗚尊 (すさのおのみこと)とあります。

スサノヲさんは出雲の神様ですね。

「古代」と「出雲系」。いい感じです。


さらに創建について興味深いのは

社伝(『金鑚神社鎮座之由来記』)では、日本武尊が東征の際に伊勢神宮にて叔母の倭姫命から授けられた草薙剣と火鑽金(火打金)のうち、火鑽金を御室山に御霊代として納め、天照大神と素戔嗚尊を祀ったのが創建という。

とあります。

倭姫命(やまとひめのみこと)の名前が出てきました。

謎の人物です。
日本書紀や古事記の時代以前の皇族と言われています。
卑弥呼ではないかという人もいます。

出ました「古代」です。いい感じです。


とっても田舎な場所にある神社ですが大きい。

車を止めて歩きはじめ、写真を一枚。
龍神さんが見下ろしているように見える木。

肉眼でなく、レンズ通すとそう見えた。

いよいよ鳥居の前に立ち、向う側がどんな空間なのか
ドキドキする。

奥に見えるのは神楽殿。
鳥居をくぐり、右手に曲がると拝殿とご神山があります。

入るとすぐに空気が変わります。
なんとも言えない静けさと力強さ。


手を洗って進むとすみっこに地図を発見。ちょっと汚いけど。
散策できる場所があるんだ~♪おんぷ読んでたら真上にカラスがカラスカーカー


カラスが飛び立って、後ろを振り返ると拝殿あり。
拝殿の左奥の高い木に、さっきのカラスがとまってカラスカーカー

なにか、あのカラスが気になる。

古代より今に至るまでこの場所が残っていること
今、ここに立ち、手を合わせられることに感謝です。


散策はできなくなっていました。
緑色の立ち入り禁止の柵があり、熊が出て危険だとか。
警察署の指導だそうで仕方なく断念。

でも、マイハズがちょっと聞いてみた。
熊も出るけど、本当は2月の大雪で倒木がひどく
まだ整備できていないのだとか。
本当にすさまじいらしいです。

9月にはなんとかなるそうなので
歩くのはまた今度。

それにしても、さっきのカラスが止まった木が気になる。
ご神木かな、と思ったけど、別の場所にご神木はあった。
近くに寄りたくても、立ち入り禁止で寄れず・・・

この拝殿の奥、にょきっと一本出た大木でカラスカーカー鳴いてた。



金鑚神社(かなさなじんじゃ)の散策できる場所は御嶽山と呼ばれ
国の特別天然記念物として「鏡岩」があるそうです。

昔の言い伝えでは、鏡岩に向かえば顔のシワまで映る、と言われたそうな。
シワは映さなくていいけど、古代の人は何を映していたんでしょうね。

あたらめてまたお参りに来ます。
と鳥居をあとに振り返ると、参道の真ん中からホオジロが一羽飛び立った。

鳥居だけに鳥?